社員一人ひとりの賃金を説明できる状態になれば、新賃金制度について社内説明会を行う必要があります。人事制度の一環としての新賃金制度に対して、社員は概して一種の偏見を持っています。経営者が、社員の能力を正当に評価してそれに見合う賃金を支給することにより、社員を成長させるために新賃金制度を作ったとしても、社員は人件費の抑制・削減のために新しい賃金制度を作ったのだと思っています。
 したがって、社員の誤解を解くため、新賃金制度の目的から説明していかなければなりません。社員の誤解が解けたと判断したら、新賃金制度の内容の説明に入ります。この際、様々な質問が出ることは覚悟しなければなりません。
 これが終わると、いよいよ仮運用です。この仮運用期間中にも、社員から色々な質問が出されると思いますが、誠意をもって対応する必要があります。