初めての出産立会い

ドリーを描きました。

ドリーは「人懐こい猫さんで妊娠しているみたいなので何とかしてあげてください」と依頼があった猫さんでした。

保護するのは無理だろうな、どうせ捕まらないだろうなと思いつつ、様子を見に行きました。

「おーい。キミかい？妊娠してる子って？」

と、声をかけたら「にゃあ」と言いながら近づいてきました。

人懐こいって言っても、初見で抱っことか素手で持てるわけないよなぁと思いつつ、抱き上げてみました。

すると、抵抗なく抱かれに来ました。

うーん。家くる？

と、言うわけで妊娠猫のドリーを保護しました。

ちなみにドリーの名前の由来は、保護したときに不安な声と喉を鳴らす声がいい感じでミックスされて「ドルルルルルルー」と言っており、まるでドリルの回転音みたいだったので、ドリーと名付けました。

そんなドリーは我が家で出産しました。

全部で５匹の子猫を産みました。

雨上がりの綺麗な青空が広がっていた日だったので、それを連想するような名前をつけました。

・太陽（たいよう）

・快晴（かいせい）

・七彩（なないろ）

・青空（あおぞら）

・晴天（せいてん）

青空と晴天はうちに残り、残りの子達は新しい家族の元にいきました。

ドリーは甘えん坊のゆきのじのお世話もしてくれました。

ドリーは腎臓を悪くして亡くなりました。

最期の最期まで頑張っていました。

最期の日、ドリーの体を覆うように夕日の光が落ちていました。

体の毛がキラキラと光っていました。

それはまるで天国へ行く前にきれいな衣をまとっているようでした。

【猫さんイラストチャレンジ039】故・ドリー