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先日、
院内の健康診断がありまして、
問診票や血圧などのチェックは各科の医師が交代で行うんですね。

現在は研修医制度がありますので、その後に専門の科に進んだとはいえ、
ほぼ全ての科のごく基本的な知識は医師ならば誰でもあります。
医学部時代にも勉強してますしね。
それで私もその当番に当たったわけです。


院内のいろいろな職員が来るわけですから男女年齢問わないわけですが、
健康診断を(チェックする側として)やっていて、
やはり男女に差があるなぁ、という印象を受けました。



その一つとして、やはり
★女性の『便秘』。


女性で便秘の方がやはり多いんですね。


私も若い頃(特に小学生から高校生にかけて)、便秘にうんと悩まされたクチです。

『毎朝同じ時間にトイレに。
  便意を我慢しない。
  水分と食物繊維をたくさん摂る。
  便秘用のお茶を飲む。』

など俗に言われる事をやりましたが、、、
出ないものは出ないっ!(`∧´)

いつもトイレに30分とかこもってましたが、便意も無いし出ないものは出ない。
連日ずーっとトイレの住人でした(笑)


市販の下剤を飲むと、今度はお腹が痛くて痛くて、、、(>_<)
最低量の半分の量でもお腹が痛くなる。
でもその量では便が出ないので下剤の量を増やす。
便はやっと出るが、結果下痢とさらに強い腹痛。

いやぁ~、辛い日々でした(笑)(^_^;)


現在は、、、
それがほぼ頑固な便秘とはおさらば。
生理周期のせいでたまに便秘気味になるくらいです。
生活リズムが整い、食事をたくさん食べて、運動してるのがいいのかも知れません。
体が安定しています。


さて、
そんな頑固な便秘にお悩みの女性の皆さま。

☆便秘薬にも種類があるのを知っていますか?

便秘薬(緩下剤)は大きく分けて、
①腸の動きを活発にして便を出すもの
②便を軟らかくして出しやすくするもの
③腸の中で膨張して便の量を増やして出しやすくするもの
の3つに分けられます。

この中でお腹が痛くなるという人が比較的多いのが①です。
薬局で売っている下剤の多くもこれにあたります。
腸を動かして出すので効果はありますが、腹痛や下痢になりやすい。
効果も強い分副作用もあるので使い方には注意が必要。
過剰投与は絶対ダメです。


②は比較的マイルド。
一度カチカチコロンコロンになってしまった肛門近くにある便には効きにくいですが、
便が胃から肛門にかけて移動する際に効果を発揮します。
私が初めてこれに出会ったときは感動でした。
「お腹痛くならない!」
ただし、薬の量が多いと軟便になるので便が緩くなり、トイレに行くたびに出る、なんて事も。
自分に合う量を調節するのが大事なのと、
マイルドに見えて過剰摂取は命に関わるような重篤な状態になるため医師の処方箋が必要なものが多いです。
決められた量は守りましょう。


③も最近では薬局で売っています。
なので使いやすいですが、
膨張するタイプなので、お腹がはる、ガスがよく出る、などとなってしまう人もいるかもしれません。



多くの女性の悩みの一つ、
便秘。

もちろん便秘対策の基本的な事は大事ですが、
それでもダメな場合がよくあるのも事実。
体質・タイプに合わせて緩下剤を選び、量を守って上手に使ってみるのも手です。