こんにちは、抽象画描きのまるすけです
個人的に過去の振り返りをしていたら、思い出したことがあったので、今日はそんな過去の話
いつだって出会いと依頼は突然に、なのです
それは、とあるクローズドの集まりでした
その参加費がまあまあお高めだったのもあり、集まった人たちは何か人生を変えたいと頑張っている人たちばかりでした
そこで知り合った方のひとりが、わたしが絵を描いているという話になると、「ちょうど大きい絵が欲しいと思っていたの!ぜひ描いて欲しい!」と、はじめましてのその場で依頼をしてくれたのでした
わたしとしては、ちょうど初めての絵の仕事の依頼を受けて、それが先方の希望に沿えてやっと納品できたあとすぐくらいのことだったので、また依頼をもらえた〜!うれしい〜!と素直に喜んでいました
その方と後日絵の打ち合わせでお会いすると、依頼したあとにわたしの絵をInstagramで見てくださったようで、初めて納品した作品も見てくださっていました
その初めての仕事の倍の金額を出すつもりでいるとおっしゃってくださり、相手の方から「これくらいですか?」と金額を提示してくださいました
その頃のわたしはまだどれくらいが相場なのかわかっていなくて、このくらいでと提示しようかなとかなり低く見積もっていた金額があったのですが、それのなんと20倍以上のお値段でした(鳥肌もんよね、今でもすごいと思う…)
えっ……、とフリーズしたものの、相手方もそのくらい本気で向き合ってくださっていることと、わたしの絵を描くという行為を真正面から仕事として捉えてくださっていることがわかって、とても嬉しくて金額にも震えましたが、そのことが金額以上に嬉しくて、その気持ちを受け取りたいと思い、わたしは勇気を出して提示してくださった金額で引き受けることにしました
そして、その時に、どこかで見て覚えていた「作品は値段の3倍以上の価値があると思えるものを提供する」という言葉を実行しようと、20倍のさらに3倍の値段をつけてもいいくらいのものを描き上げようと心に誓いました
そして、1ヶ月以上かけて20倍の3倍としても恥ずかしくないくらいの依頼の絵を完成させて、相手の方にお渡ししに行くことになりました
その時に、どういう思いで描いたのかを、間違って伝わらないようにと、かなりイメトレもしていて、言葉でも真剣にお伝えしました
どのような経緯でこの絵に仕上がったのかも説明したし、色の意味も伝えたし、絵の解説も全部、とにかく全部頑張ってわたしなりにお伝えしました
すると、その方はわたしの言葉のあとにお渡しした絵を眺めながら「これはまさしく私の絵です」と涙を流してくださったのでした
その時にやっと、ああ、この仕事をわたしは全うできていた…よかった…届いた…と、心から安堵したのでした
ホッとしすぎて、他はあんまりよく覚えてませんが、とにかくあの時が初めて金額に見合うものを提供することができたと思えた瞬間だったなあ、と今となっては思うのでした
そんなことを思い出したので、懐かしついでに書いてみました
ほんとにね、出会いと依頼は突然に、なのです
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