まるしん先生の教育&実践研究ふんとう記

まるしん先生の教育&実践研究ふんとう記

#学級経営#子どもが学ぶ授業学級(銅像教育)#はじめての先生#道徳 #道徳授業 #道徳教育 について日々実践&研究中です。単著・編著20冊、日本道徳教育学会会員、日本道徳教育方法学会員、関西道徳教育研修会 代表

最近、先生方と関わっていて、強く感じていることがあります。

それは、

教師の成長は、「すごい研修を受けた瞬間」に起こるのではない。

ということです。

むしろ、本当の変化はもっと静かに起こります。

「明日の授業、少し問いを変えてみようかな」

「今日は子どもの話を、いつもより少し長く聴いてみよう」

「この教材、自分だったらどんな授業にするだろう」

「さっきの子どもの言葉、ノートに残しておこう」

そんな小さな変化が、教師の日常の中に入り始めたときです。


今、私が関わっている先生方の中にも、ものすごい勢いで成長している方がいます。

学級経営が変わる。

道徳の授業が変わる。

教科の授業を見る目が変わる。

仕事の進め方も変わる。

でも、一番大きいのは、そこではありません。

「教師として、どうありたいのか」

という自分自身の軸が、少しずつできてきていることです。

以前なら、

「この授業で合っていますか?」

と聞いていた人が、

「私はこういう子どもの姿を目指したいので、この授業にしました」

と話すようになる。

これは、とても大きな変化だと思っています。


学校の研究や研修について考えていても、同じことを感じます。

研修というと、どうしても

「新しい指導法を学ぶ」

「有名な実践を知る」

「講師の話を聞く」

というイメージがあります。

もちろん、それらも大切です。

でも、本当に学校が変わるためには、研修の時間だけでは足りません。

廊下で、

「今日の授業どうだった?」

と話す。

職員室で、

「こんな子どもの発言があってね」

と共有する。

授業後に、

「あの問い、面白かったですね」

と声を掛ける。

そうした小さな対話が学校の中に増えていく。

私は最近、

「研修をする学校」よりも、「日常的に学んでいる学校」をつくることの方が大切なのではないか

と思うようになっています。


これは、子どもたちの学びも同じです。

授業の45分間だけ考える子どもを育てたいわけではありません。

授業が終わっても、

「あれってどういうことだったんだろう」

と考える。

家に帰って誰かに話す。

次の日に友達との会話の中で思い出す。

そんなふうに、学びが日常に持ち出されていく。

それこそが、本当の学びなのだと思います。

教師も同じです。

研修会場を出た瞬間に終わる学びではなく、

翌日の教室に持ち帰られる学び。

そして、その次の日にも続いていく学び。


だから最近、私自身も、

「どれだけ多くのことを教えられるか」

より、

「その人の日常に、どんな変化を残せるか」

を考えるようになりました。

講座を聞いて「勉強になりました」で終わるのではなく、

次の日から、

見るものが変わる。

考えることが変わる。

子どもへの声の掛け方が変わる。

授業のつくり方が変わる。

そして少しずつ、

教師としての自分自身が変わっていく。

そんな学びの場をつくりたいと思っています。


教師という仕事は、不思議な仕事です。

自分が学べば学ぶほど、

目の前の子どもたちへの関わりが変わります。

そして教師が変わると、

教室の空気が変わります。

教室の空気が変わると、

子どもたちの姿が変わります。

だから私はこれからも、

授業をつくること。

先生方と語ること。

学校の中に学び合う文化をつくること。

そして、自分自身が学び続けること。

その一つひとつを大切にしていきたいと思っています。

先生が成長するということは、

新しい技術を一つ身につけることだけではない。

昨日とは少し違う目で、今日の教室を見ることができるようになること。

そんな小さな変化の積み重ねなのかもしれません。

そして、その積み重ねが、

いつか大きく学校を変えていくのだと思います。