ある方のブログで、「信頼関係」に関してのコメントを、『ウルトラセブン』の話を引用して書きまして、
今日は、そのお話です。
ご存知の方はご存知だと思いますが(なんせ有名な話だから… σ(^_^;))、
メトロン星人って宇宙人が、人間同士の「信頼関係」につけ込んで地球侵略を企むんです。
人類の約半分が吸っている(放送当時の数値?)タバコに、狂気を誘発する赤い結晶体を入れて、
それを吸った人間は、周りの人間がすべて敵に見え、殺さんとする効果を狙ったメトロン星人。
その企みに気付いたモロボシ・ダン(ウルトラセブンに変身する人…念のため σ(^_^;))が、
敵の拠点に乗り込み、両者は睨み合います。
メトロン星人いわく、
「教えてやろう。我々は人類が互いにル-ルを守り、信用しあって生きていることに目を付けたのだ。
地球を壊滅させるのに暴力をふるう必要は無い。人間同士の信頼感を無くすればよい。
人間達は互いに敵視し、傷付け合い、やがて自滅していく…
どうだ、いい考えだろう。」
やがて巨大化したメトロン星人とウルトラセブンが闘います。
この闘いは、他の回の戦いシーンに比べたら、割とあっさり終わります。
そしてエンディングナレーション
「メトロン星人の地球侵略計画はこうして終わったのです。
人間同士の信頼感を利用するとは、恐るべき宇宙人です。
でも、ご安心ください。このお話は、遠い遠い未来の物語だからです。
え? 何故ですって?
我々人類は、いま宇宙人に狙われるほど、お互いを信頼してはいませんから。」 おしまい!
『ウルトラセブン』は、こどもの頃、夕方に何度も再放送されていました。
この話も何度も見ていたけど、「ちゃぶ台」しか印象になくて、
こんな面白いストーリーだと判ったのは、大人になって、
←これを読んでから。(レジに持って行く時はさすがに恥ずかしかった A=´、`=)ゞ)
40年も前に製作された『ウルトラセブン』、
その後の世界を見越していたかの様な話は他にもいろいろあります。
こども番組なのに、重いテーマが多かったんですね。
現在、辺りを見まわしてみると、
メトロン星人は、諦めずに、ゆっくりゆっくり(セブンに気付かれん様に?)
赤い結晶をまき続けたみたいだなぁ…と、思う出来事が、あまりにも多くありませんか?
現在のウルトラセブンは、何を武器に、この敵と闘うんだろう… ?