円尾敏郎 覚え書き | marusann704のブログ

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円尾敏郎 覚え書き

草津ほど、町の映画興行の歴史を調べるのに、難しい町はないと思う。現在、1館も映画館がないから、興行組合がない。草津図書館は、1980年代にできたから、それより古いデータが極めて少ない。草津町役場、草津商工会館の建物も新しい。新しいということは、古い資料を処分しているということだ。そういう場合、地元新聞の縮刷版かマイクロフィルムで調べるのだが、新聞もない。映画看板もほとんど出していなかったとのこと。無料の共同湯はあるが、銭湯がないから、映画ポスターも貼っていない。ポスターは、映画館の表には、貼ってあったようだが、いったい、どうやって宣伝していたのだろうか。映画が始まる前に、映画館の外へも音楽を流し、もう少しで映画が始まるよと知らせていたようだが、どんな作品が上映されているのか分からず、映画館へ行くものだろうか。それとも、梨本のハキモノ店のおばさんが言っていたように、情報伝達の手段が限られていた、草津の昭和20、30年代の口込みの凄さっていうもんだろうか。昭和20年代、草津の隣の嬬恋の三原の小屋に岡晴夫が来たとき、近隣数里も離れた遠くから、老若男女が集まったということだから。
7時、群馬県興行生活衛生同業組合の組合長からTELあり。昨日、草津の映画館のデータを教えてほしいとFAXを入れていたからだ。それにしても早い。しかし、草津の映画館のことは分からなかった。
高知大学映画徹底研究会、テッケンの歴史をまとめるため、まず、横山幸則さんに上映リストを作ってもらう。