30分ほど経つと起き上がり「ねぇねぇ、足とか腰踏んでもらっていい？」と聞かれ、やっと終わったんやと思いながら「うん、いいよ」と答える。
Zの腰や太もも、ふくら脛を踏む時、体重を調整できるようにと壁側のベッドに移動し「じゃあ、お願いしまーす」とうつ伏せになった。
「もうちょっと下」「そこもう少し強くても大丈夫だよ」
そう言いながらZは動画を見続け会話らしい会話は殆どない。
(何してんねやろ？)
自分の今の状況が滑稽に思えた。
マッサージ？終了後、そのままベッドに寝転び話をする。
Zから私にピッタリとくっつき、常に私のどこかに触れているいつも通りのZにどこか安心し眠りについた。
翌朝、身支度をし「Q県まで気をつけてね。歩ちゃん運転荒いから安全運転だよ」と言い巡業へ出発。
私はチェックアウトの時間の少し前にホテルを出てQ県へと向かった。
途中、寄りたい場所があった為300km近い移動になる。
カーナビに入力後、完全に時間配分を間違えている事に気が付いた。
それでも節約のため一部高速に乗らないといけない所と、時間的に乗った方が良いと判断した山道以外は全て下道。
初めてのQ県にワクワクしており、体感的にはあっという間に県内に入っていた。
ホテルと反対方向のイオンへ行き目的を果たす。
それが、16:14。
そこから、下調べしていたZと食べたい物やスズに頼まれたお土産等を買いに行き、ホテルに着いたのは18:00前だった。
(ホテル代なんぼって言われるんやろ？)
ドキドキしながらフロントへ行き受付をする。
金額的には洋室より4割ちょっと安く、ホッと胸を撫で下ろしていると「布団の・・・」と話が続く。
聞こえてきた内容を受け入れられず「もう1度お願いします」と伝える。
聞き間違いではなく「宿泊料とは別に布団の上げ下ろしに別途料金がかかる」と言われている。
しかも、1セット5000円。敷くだけで2セット:1万円。
(えっと、だからどうゆう事や？)と理解するまでに時間を要する。
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数秒後、理解ができた瞬間(はぁーーーーー？)と声が出そうになるのを抑え込み「私自分で敷けますけど？」と伝えてみる。
「部屋に布団の用意はあるが、シーツが別での用意となる」と言われ、無知な私は普通に「シーツをいただけたら自分で敷けますけど？」と言ってしまう。
当たり前に断られてしまったが、やはり無知な私は(和室損やん！一瞬安くなったって喜んだのにあんまり意味ないやん)と悶々としつつ「分かりました。お願いします。」と大人の対応ができたと思う。
「かしこまりました。明朝何時頃布団を片付けに…」と聞かれたが、明日の予定が分からない。
「明日ご連絡させていただいてもいいですか？」と尋ねると「大丈夫ですよ。お部屋のお電話からご連絡ください」と言われ、続けて「明日の夜布団を敷く際、再度別途料金が発生する」的な事を言われる。
(えぇーーーーー！！)
心の中で叫びまくった。
「ほな、お布団の上げ下げだけで2万円もかかってしまうんですか？？？」
思わず聞いてしまい(恥ずかしい)と思ったが1万円と2万円では全然違うし、聞かずにはいられない。
「そうですねぇ…」とフロントの女性に言われ少し悩み「んんんー、じゃあ、すみません。多分日中ゴロゴロする事もあると思うので、お布団は今日敷いてもらって敷きっぱなしで大丈夫です」と答えていた。
どうにかお布団問題は解決し、チェックインを無事済ませ部屋に向かいZにホテルに着いた事と、部屋番号を知らせた。
