ビリー・ワイルダー監督の作品は、ミステリーにラブコメに傑作揃い。その中でも特に好きなのがこれ。


『麗しのサブリナ』1954年


大富豪の兄弟と、お抱え運転手のじゃじゃ馬娘との三角関係を描いたラブストーリー。

弟に振られた娘は、パリに留学。二年後美しいパリジェンヌになって、兄弟の元に戻って来る。


主演のオードリー・ハプバーンが、可愛らしく美しい。台詞はお洒落で、ユーモアに溢れ、オープニングのモノローグだけで笑ってしまう。

小道具の使い方も抜群で、ラブストーリーを面白くするための要素がこれでもかと詰まっており、観終わったあとの満足感は、ワイルダー作品随一。

自分が学生の頃はこの映画を何度も観て、台詞に構成の組み立ての勉強をした。だからこそ思い入れもひとしお。

上品で、嫌味もなく、いい気分になれる恋愛もの。間違いないので是非。