水沢寺、長谷寺と坂東観音霊場を参拝した後は、

この日の主人の目的のお寺、群馬県沼田市みなかみ町にある

茂左衛門地蔵尊千日堂に参拝してきました。

 

 

杉木茂左衛門

 

  沼田城主真田信直の悪政から、領民を守るため、

  自らの命を犠牲に幕府い直訴した人です。

 

 

 

沼田3万石の領主 真田信利(真田幸村の兄・信之の孫)は、

本家の信州松代10万石に対抗するため、強引な検地をして、

実際の2倍以上を幕府に報告し、江戸の藩邸も松代藩に

対抗して豪華に改装したり・・・・・・農民は重税を課せられました。

又、特殊な枡で年貢を増量し、滞納する者があれば水牢に投獄したり

やりたい放題 起こる!

同時に大飢饉も重なり、餓死者が続出しました。

 

この惨状に立ち上がったのが、杉木茂左衛門さん、

「幕府への直訴は死罪」 ということを承知で直訴のため江戸の向かいます。

幕府の重心を尋ねますが訴状は受け取ってもらえず・・・・・・

・・・・・・考えを巡らせ、

輪王寺(寛永寺)の紋が付いた文箱を巧妙に似せて作り、これに直訴文を入れて、

茶屋にわざとわすれるという・・・・・・・・

 

するとそれを見つけた茶屋の主人は驚いて輪王寺に届けます。

(輪王寺は家光、天海と関係が深い寺なので)

お寺のお坊さんは幕府に渡す!

手紙が幕府に届き、将軍の耳に入り、直訴成功ビックリ となりました。

 

真田信利はこれで改易となりました。

 

ここで終わりなら、めでたしめでたし なのですが、

 

「決まりは決まり」ということで、妻子共に磔刑になってしまうという・・・・・・

 

赦免が出たのだけれど、その知らせの使者が着く前に刑が執行されてしまうという・・・・・

 

地蔵尊千日堂は、後に農民達が茂左衛門を祀り、

千日間の供養を行うために建立したものです。

 

 

駐車場で車を降りるなり、義人茂左衛門刑場址と ビックリ

 

 

 

地蔵堂へ向かう参道

 

 

鐘楼

 

 

 

本堂

 

 

千日堂の隣に、茂左衛門さんの一代記が分かる資料館のような建物があるのですが、

この時は、選挙の事務所のようになっていて、見学することが出来なかったのですが

お堂の方にお話を伺うことが出来ました。

「堂内も写真撮っていいですよ~」 と、言って頂いたのだけど、

隣人愛と勇気そして自己犠牲のお話えお伺った後だけに

カメラを向けるのが、躊躇われてしまって・・・・・・・・・・

きっと、そうした自己犠牲の勇気を持ち合わせていない自分に

気がついたのからかもしれません

 

でも、お堂を出てから一枚撮らせていただきました土下座

 

 


縁結び・厄除け・延命・子育てのお地蔵様

 

 

 

茂左衛門の碑

 

 

千日堂から車で5~6分のところに、奥の院があります。

この地(小袖坂)で茂左衛門は捕縛されてしまいました

内陣には石のお地蔵様がお祀りされていました。

 

奥の院

 

 

北向き観世音菩薩堂

 

奥の院からは、月夜野の町が一望できます。

 

 

茂左衛門地蔵尊千日堂の御朱印には、茂左衛門のことをもっと知ってもらおう、と

茂左衛門の偉業をストーリーで書き表した御朱印(5枚)があります。

書き手の方がいらっしゃる時は、御朱印帳にかいてくださるそうです。

 

残念ながら、私達がたずねた日は午後から用事があり帰られた後でした

 

と、いうか、

この日、私は坂東三十三観音霊場の御朱印帳しか持ち歩いてなくて

書置きを3枚頂いてきました。

ストーリーになっている御朱印はちょっとインパクトが強すぎて、

今回は頂きませんでした。

でも、頂いた美しい文字の御朱印をみると、

やっぱり、頂いてくれば良かったかな、と・・・・・・・・・

また、必ず参拝に伺おうと思います。

 

 

 

 

 

 

ありがとうございました紅葉