職場までは遠すぎるので、帰宅しなければならない。
父『まるるは今日は帰るけれども、許したわけではないからね』
元夫『はい。(←「というのはお父さんへのポーズで、ほんとはまるるちゃんは俺のこと許してるはず」とでも思っている表情)』
父『お母さんも許せないだろうけれども』
母『許せるわけないでしょう!まるるの弟もね、「姉ちゃんは●さんのことずっと信じてたのに‼︎」て怒っちゃってね。ケガさせてしまいそうだったから、この前はすぐ帰ってもらったんだけど』
父『まるるも言いたいこと言いなさい』
私『………』
言葉が出なかった。
出てきたのは大量の涙だった。
私はこの時、初めて泣いた。
皮肉にも、親の前で泣いたのは結婚式以来だ。
義母『本当にごめんなさい、まるるさん…。こんな息子に育ててしまって、親としてどうお詫びしたらよいか…』
私『お義母さんは悪くないです。ありがとうございます』
元夫『…』
駅前にホテルをとっているお義母さん。
私たちも一緒に、駅まで父が車で送ってくれると。
本当にありがとう、お父さん。
せっかく遠くまで来てくれたお義母さんに、
車の中からだけれど、窓から見える観光地などを説明した。
駅に着き、
3人でご飯を食べることに。
和食のレストランへ。
義母『まるるさん。私もお手紙を書いてきたの。あとで読んでちょうだいね』
私『ありがとうございます。キレイな封筒…』
ここまで読んで下さった方はもうお気づきでしょう。
お義母さんは、いつも私を優しく気遣ってくれていた。『仕事をしながらの家事は大変よ』と、冷凍食品やインスタントのお味噌汁セット、部屋着などたくさん送ってくれたり、
ぶっちゃけ、実の母よりもよくしてくれていた。
お義母さん大好き❤だった。
さて、
ごはんを食べていると、
元夫『飲んじゃおうかな〜』
私『…は?』
義母『やめなさい‼︎何言ってるの、本当に!』
『まるるさん、ごめんなさい』
元夫『飲まないよぉ〜』
つい、30分前に私の父と約束したこと。
冗談だとしても笑えないし、
そもそも、こんな時に冗談を言う気が知れない。
何言ってるの、コイツ…。
私はともかく、父をバカにし過ぎ。
義母『まるるさん、こんな息子だけど、今後もよろしくお願いします』
私『はぁ…』
義母『手紙にも書いたんだけど、今回だけ許してあげて欲しいの。ワガママを言ってることはわかっているんだけど、もう一度だけチャンスをあげてくれないかな。
ほら、アンタも頭下げなさい!』
元夫『まるるちゃ〜ん』
私『お義母さん…。わかりました。少し考えさせてください』
お義母さんは明日の飛行機で帰るとのこと。
ホテルの前まで送り、帰宅しました。