右乳がんになって、10年経ちました。
発見当時、生検で刺激されたか、告知で精神的に不安定になったかで、担当医からは、
「進行が速いですね。」と言われ、
無治療にすると言ったら、
「このまま進行すると年内には皮膚から飛び出してくる恐れもあります。」
「5年後も生きてて欲しいです。(生きられないかもよ)」
と脅されましたが、
生きてます。

自分で触って腫瘍の大きさが分かるので、
大きくなったり痛み出したら、
あ、ちょっと食べ過ぎてるな、や
あ、ちょっとネガティヴ思考になってるな、と
生き方を修正できるので、
そして修正したら、ちゃんと元の大きさに戻ってくれるので、「癌と闘わず、癌と付き合って行く」が出来ています。

小さくできるなら失くすこともできそうなもんですが、
そこは徹底すると、ストレスになるだろうから逆に良くないような気がして、、、と言い訳して徹底できません。

あと、癌だという事で自分を労わる名目を手にした気がするので、本当は癌にを手放したくないのかも。
すぐに自分を犠牲にしちゃうタチなのでね。


って事で、パートで疲れても家事をやらなきゃと頑張ってた私はもういません笑笑
休みの日にしようと思ってた事も出来ないままの日々で、Web漫画読んでゴロゴロして身体と心を休めてます。

幼稚園生だった娘も高校生になり、時間の余裕も出来たので、そろそろ献血もしたいなぁって思ってたところでした。
献血って時間を取られるからね。
用事がなけりゃ外出しないインドア人間は、献血車を見つけた時は用事があって時間が取れないわけです。

先日、たまたま3時間ぐらい時間の余裕がある時にに偶然献血ルームが目に飛び込んできて、これは運命ねって行きました。

過去のデータを調べて貰ったら、なんと今回で10回目!
記念品をくれるというではないですか。
久々に善行をするご褒美ねってウキウキしてたら、お医者さんの問診が。


日頃、癌であることは隠しているのですが、
血液のことだから、ちゃんと書いた方が良いなって、
癌である事を問診票に書いておいたら、
献血出来ないと言われました。

「この先、急に手術になった時に、400mlも血をとってたら体調が急変するかもしれないから」って。
10年も無治療なのに、この数ヶ月で手術する気になるわけないじゃん!
ってか10年も元気なのに!

って思ったんですが、
今考えると、転移ってがん細胞が血液に乗って移動するって言われてるから、「がん細胞入りの血液なんざ要らねーぜ」って事だったのかなぁ。

善行を癌のせいで出来なくなるなんて。
というか、献血行くまで、癌である事を忘れている自分って笑笑

いや、忘れてはないですよ。
今もLINE漫画で「ガンカンジャ」って癌患者の漫画を読んでるし。
でも抗がん剤治療を選択しなかった私は、抗がん剤治療をした結果であろう容態について、複雑な思いしか持てないのですよね。
本当にその治療で伸ばせた寿命ってあるの?と。


私はもし症状が進んだとしたら、緩和ケア一択だわ。
その方が結果長生きする気がするな(無責任)。
「苦しまないために今できる事をする」
が今の私の座右の銘かもしれない。