仕事の取引先で3年前から担当になった店に


毎年ツバメがやってくる


今年も来ていたが今日行くと


巣は空になっていた




3年前訪問し始めた時は丁度ツバメのヒナがかえった時で


親鳥がエサを運んでくると急に鳴きだし


一斉に首を突き出しエサをもらおうとする光景が


かわいくてしばらく見ていた



次に訪問した時にはやや大きくなり


その次に訪問した時にはもう巣は空になり


巣立って羽ばたいていったのかと思うと


感慨深いものがあった



その翌年も時期になるとツバメがやって来た


そこに行くとまず軒下を見上げる


ヒナのくちばしが並ぶと本当にかわいい


前年同様やがて巣は空になり


地面にフンが残り静かになる


「今年もちゃんと来てましたね。巣立つのも


あっという間で静かすぎて寂しいですね」


奥様に話かけると奥様が


「でも今年は2羽も落ちてしまってね・・以前野良猫にやられて


全滅の年があったから猫対策はしてるけど落ちちゃうのはね・・」



私はすごいショックを受けた・・


よく考えたら当たり前のこと


敵に目立たぬよう作られた小さなツバメの巣


産まれたてのヒナの時でさえ定員オーバーで


我先にとエサをもらうために身を乗り出す


落ちるものもいて


猫やヘビに巣が見つかる時もあって・・


巣が空になると全部のヒナが巣立って飛んでいったんだと


当然のように考えていた自分が恥ずかしかった




今日、空になった巣をみていて


この前いたヒナ達は無事巣立って行ったのか気になりながら


店の中にはいった


奥様といつものように挨拶をかわしたが


ツバメがどうなったかは


聞かない事にした