「彼を知り、己を知れば百戦殆ふからず」
という言葉をこ存じですか?
中国の孫子が示した言葉ですが、
敵の情報を仕入れ、
自分の力量をちゃんと把握していれば、
幾度戦っても敗れることは無いということです。
なぜこの言葉を出してきたのか?というと、
品質管理にも充分当てはまることだからです。
敵=製品の規格値
己=原材料や薬品、生産設備
と置き換えると分かりやすいと思います。
製品の規格値を正確に把握する事
原材料や薬品、生産設備の特徴や傾向を充分に知る事。
この規格値を正確に把握するというのは、
顧客が使用する用途に応じた規格値であるか?
その規格値を満たすためにはどんな対策が必要なのか?
という事をしっかりと把握している事。
原料や薬品、生産設備の特徴を知るというのは、
どんな原料を使用するのか?
どんな設備条件に設定するのか?
ということです。
それがはっきりしているという事は、
新商品の開発を行う際に安心して
生産方法の構築が出来るということです。
その状態になれば、
ロスを限りなく減らして安定した品質で生産が可能になるので、
夜間に電話で呼び出される事も無くなるでしょう。
では、十分に知らないまま生産すると
どうなるか考えてみるとします。
新製品の開発を行う様になりました。
じゃあ、原材料はどれ使えばいいの?
たぶんこれ使ったらいいんじゃね?
薬品はどれ使ったいいの?
たぶんこれ使ったいいんじゃね?
と、この調子でテストする事になりましたと。
これでは、うまくいく可能性は低いですね。
新製品の必要な物性がこれですと。
じゃあ、強度が出せるこの原材料にしましょう!
薬品はこれを使えば、表面が滑らかになりますと。
そうなれば、
必要な物性に近い結果が得られるので、
後は微調整で新製品の生産方法が構築できますね。
何なら、初回でばっちり物性が達成できました!
なんてことも可能です。
何を隠そう私レベルになれば、
初回で合わせることも造作もない事です。
客先のクレーム対応に行った際に、
お客さんから品質改善要望が出ても
その場ですぐに改善案が提案できるので、
逆に信用向上につなげる事も出来ますね。
ちなみに、
私はクレーム対応に行った際には、
発生原因の説明と対応策の要求を受けたことが有ります。
その際には、直ぐに説明したので逆に信用向上して、
追加注文を受けたりしたこともあります。
まあ、なんにせよ、
何が出来るかが明確になれば、
安定した生産が出来てるということです。
そのためには、何度も言いますけど
データ採取、解析、対策の3つを
しっかりと行っておくことが必要なんです。
これが出来れば百戦殆ふからずです。