平日のある日、その日は彼女との逢瀬の日でした。
いつもの場所で待ち合わせ、そのままホテルへ向かうことになっていましたが、夕方頃に彼女からLINEがありました。
X「ごめんなさい! 仕事で遅れそう!」
私「了解! 遅くなるようだったら別日にする?」
X「話したいこともあるから会いたい! それと今日は私の家に変更して下さい。」
待ち合わせの場所を彼女の家の最寄り駅に変更し、予定より1時間遅れで会うことができました。
私を見つけて向かってきた彼女の表情がいつもよりも暗い印象なのを感じました。
ですが、その時は仕事で何か嫌な事でもあったんだろうな…といった軽い気持ちでいました。
彼女の家に入り私は彼女に話し掛けました。
私「あまり元気ないね。 会社で何かあったの?」
X「………。 私、転勤することになった…。」
私「!!! どこに転勤するの?」
X「※※※…」
※※※は、今の関係を継続させるには絶望的な所でした。
彼女に次に掛ける言葉が見つかりません。
どれくらいの間沈黙していたかは記憶にありませんが、彼女の方から話し始めました。
X「交互にお互いの所に会いに行くようにして月2…月1回でも会えるかな…会いたい…。」
私「…………」
私も同じ考えが頭の中を過りました…でも、それがすぐに破綻するのは明らかでした。
私「いつ転勤するの?」
X「□□月(1ヶ月半後)…。 なんか、私が大学を卒業する時と逆になっちゃったね…」
私「そうだね……」
私の中では結論は出ています。
彼女も同じ結論を出していたと思います。
私「転勤するまでの間にどこかで休み取れないかな? 俺も仕事の調整をして休むようにするから”最後”に旅行にでも行かないか?」
X「旅行かぁー…。 ”最後”の思い出作りには良いかもね。 分かった!」
少しだけ笑って答えてくれました。
転勤するまでの残りの期間を彼女のため…そして自分のためにも悔いなく過ごしたい…
私は気持ちを切り替えることにしたのです。