彼女の卒業式から2日後、この日は卒業祝いとして、現地では有名な高級店でのディナーでした。
世間話やXさんの就職後の話等々、楽しい時間でした。
そして、食事も終盤になった頃、今後の関係について彼女の方から話が出ました。
X「新型コロナで、転勤後はしばらく会えるの難しそうだね…」
私「そうなんだよね… 会社でも外出は控えるように指示が出たんだよね…」
X「私たち、どうしよう…」
私「悩んだけど、貴方との付き合いは終了した方がいいかと思っているんだ。無事に卒業できたし、一区切りとして丁度いいんじゃないかと…」
X「………そうだよね……。 **日は会えるの?」
私「会えるよ。 この日を最後にしよう…」
X「……うん。」
意外とあっけなく結論が出ました。
そして、最後の日になりました。
ホテルの部屋に入り、一息ついたら、彼女がカバンの中から何かを取り出したのです。
X「これ…、プレゼント。受け取って!」
私「!! いきなりで驚いたよ。ありがとう! 開けてもいい?」
X「うん」
プレゼントの中身は、カードケースでした。
私「ありがとう! そろそろ買い替えようかと思っていたところなんだよ。」
X「良かったら使って…。 時には私の事を思い出してね…時々でいいから…」
彼女の眼から涙が溢れてきました。
自然と彼女を抱きしめ…
私「大切に使わせてもらうよ…。今まで本当にありがとう…」
X「私も……ありがとう。」
そのまま濃い時間に…いつも以上にお互いに気持ちの入った濃い時間でした。
全ての事を終え…ホテルを出て、今までと同じく、彼女を家の近くまで送る車内で…
X「転勤したら、誰か(PJ)を探したりするの?」
私「しばらくは仕事に集中したいし、新型コロナも大変みたいだから、あんまり考えてないな… 貴方は?」
X「んーー、わかんない。 ただ、奨学金を早く返したいから配属地によってはするかも…。」
私「そっかぁ… いい人が見つかると良いね。」
X「……うん……………」
X「これからもLINEしていい?」
私「いいけど、今までみたいな頻度だと会いたくなっちゃうからお互いに減らした方がいいかもね…」
X「分かった…そうする……」
いつものコンビニの駐車場に着きました。
私「体に気をつけて頑張ってね。」
X「〇〇さんも新型コロナに気をつけてね。感染して死なないでね!笑」
私「笑 ありがとう。」
X「ありがとう…」
握手をして彼女は車を降りていきました。
約1年半の関係でした。
関係が終了するのは残念でしたが、彼女の卒業をサポートすることができたという自己満足的な達成感があったおかげで、寂しさはそんなに強くはなかったと記憶しています。
家へと向かう彼女の後姿を見るのもこれが最後…この時はそう思っていたのでした。