まるのだらだらひとりごと

まるのだらだらひとりごと

ARCFOXというアフレコサークルで副代表兼脚本担当兼その他もろもろをやっている丸岡剛こと「まる」がつらつらとひとりごとを書いております。

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2日夜の星チーム公演、見させて頂きました。
こちらの劇団はすごく丁寧な芝居をされるので、私も好きな劇団の一つです。
様々な悩みを抱える5人の兄妹が、海外旅行先での母親の入院をきっかけに不思議な体験に巻き込まれながら、悩みに向き合っていこうとする。そんな話でした。
電話が固定電話のみであったり、海外旅行先がハワイであったことなどで、設定年代が、今からずいぶん前のような印象を受けました。

5人の悩みはその立場やその年齢になってくると誰でも一度は経験する身近なもので、私も同じくらいの年代だけに、親近感が沸きました。

印象に残ったのは、麻倉夫妻の二人だけのシーン。夫の苦悩と妻の苦悩。言葉では多くを語っていないけど、刻々と変わる表情が、それぞれの悩みの深さ、相手への想いを表現していました。

もう1つ。その麻倉夫妻の夫、文雄と、妻の兄、茂一が語り合うシーン。
何かを得るためには、何かを捨てなければならないこともあると言う文雄に、それでも、何も捨てない道を自分は探したいと言う茂一。
茂一は不器用でちょっと頼りない役柄で、兄弟姉妹からやや煙たがられがちだったり、肝心なところでひるむ一面もあるけれど、純粋でまっすぐなところがここでかいま見えて、憎めない役柄になっていたように感じました。

公演は終わってしまいましたが、また次も見てみたい劇団です。