先週七夕がありましたよね。
織姫と彦星が年に一度出会う日でしたけど
あっという間にもう別々なわけで・・・

「さっきまで一緒にいたのに、もう会いたくなってる」
「俺も。早く会いたい・・・光以上の速さで時が過ぎればいいのに」
とかいちゃこいてるメールかテレパシーかしてるのか

「次に会う時までに、私あと10kg痩せとくね!」
「まじか!じゃあ俺あと20kg!」
とかなんか1年の抱負を立てているのか

「来年まで寂しいけど・・・頑張るね!(一年に一回くらいがちょうどいいわー)」
「うん、俺も。来年、また必ず会おう!(一年に一回のペースだと新鮮でいいわ―)」
とか本音を隠してにこにこしてるのか

まぁ本人たちが幸せならいいよね。



さてそんな年一行事の近辺、
私は
これまでずっと人生を共にしてきた
私の一部とお別れをしました。
それすなわち


お や し ら ず 


右下の。

前日は思いの外寂しくなってしまって
今までありがとうね、とか
親から授かったものなのにねーとか
それでもお別れするのは無情かしら勝手かしら、
しかし決めたことだから・・・
と物言わぬ相手に語りかけたよね。


そしてついに運命の日。


初めての病院(いや診察で1度行ってたけど)
初めての先生(益岡徹さんぽかったので以下益岡先生)
初めての口内切開
初めての骨削り
初めての口内縫合
歯医者好きを公言してましたから
余裕ぶっこいて「ぜーんぜん不安もなく楽しかったわー」
だったらよかったのですが
ここだけの話緊張しまくってました。


そんなときにふと横を向いたら
顎の下を!ザ・手術!がっつり!!
これがここの日常なのかと思ったら
ちょっと落ち着きました。


さて、まずは局所麻酔。
麻酔平気なので特に問題なし。
何か所か刺しました。
「歯茎のところ刺しますよーちょっと痛いですよー」
って。え、そんなに?って思うけど別に。別にいつも通り。
いつも通りのあの痛みです。ありがとうございます。
注射苦手じゃなくてよかった。


「そろそろしびれてきましたかねー」
という益岡先生の言葉にうなずいて
試合開始。キックオフですわ。
「ちょっと削るから顔に布かけますね」って
看護師さんがかけてくれたんですけど
それが口のところだけ空いてる紙、布じゃなくて、
みたいなやつで
新しい医療器具体験にわくわくが止まらない感じでした。


所要時間は20分くらいでしょうか。

切!開!削!砕!抜!縫!合!

と神社の巫女さんの技のようなスムーズさで
終わりました。
益岡先生もね、ちょうど↑でいうと「抜」の辺りで
「先生、○○さんが~」っていう他の看護師さんの問い合わせに
「あーうん。。うーん・・・うん、大丈夫」
「うん、ちょっと待ってて」
ってやり取りする程度のことですからね、
もう本当こんなの朝飯前なんでしょうね。
若干ドキドキしたけどね。


私の場合、
ほんの少しだけ歯が歯茎から見えていましたけど
本体に似て恥ずかしがり屋なのかな、
基本的にほぼ埋まってたので
まずは切って、開いて、
上の方削り取って、抜きやすく少し砕いて、
根っこぐっと抜いて、
脱脂綿噛んで
その後ぐっぐと縫い合わせて脱脂綿ぎゅっと噛みしめて
終わり
でした。

抜かれるときに頭が持って行かれるということもなく
顎の開けすぎで外れることもなく
痛みもなく
嫌な思いもせず(←これはひとえに歯医者好きだから)
初めてのある意味手術体験で
爽快な思いでした。
必死で綿噛みしめてたけど。


最後に益岡先生から諸々ご説明があり
抗生物質と痛み止めの処方箋をいただきまして
お大事にーと椅子を降りようとしたところ
「あ、そういえば歯どうします?」
って本当についで感で聞かれたので
「あ、いいですいいです~」ってそのまま
まっぷたつに削られた血まみれ親不知を
病院に置き去りにしてしまいました。

ふつふつと湧き出てくる後悔。
そんな悩める子羊に神の使い(友達)が
「持って帰っても持て余すでしょ」
と・・・
おっしゃる通りでしたので
改めて心の中でそれまでのお礼を言いました。親知らずに。



こうして私は親不知とお別れしました。
別れの痛みがやってくることも知らずに。