目が覚めたら真っ白な天井がありました。
気だるさの残る記憶の中で
昨日、ホームから落ちたんだ
ベッドから身体を起こそうとしましたが意思とは反して動きません。
随分、いためたみたいだな
自由の利かない体は他人のような無機質な塊に思えました。
近くでキコキコと器具の擦れる音がします。
何を話しているかはわからないけど人の声も聞こえます。
ここは病院なんだ
さほど驚きもなくぼんやり気づきました。
暫くしてバタバタと音をたててこの部屋に近づいてきます
あら!目が覚めたんですね
気分は悪くありませんか
しばらく安静にしててくださいね
今ここにこうしているのが当然のように若くもなく年でもなく美人でもなくブスでもない
看護師が僕に向かって声を掛けてきました。
周りには誰も居ないところを見れば個室みたいです。
次に来たのは30代半ばの男の医師がやってきて
右大腿骨を骨折しています、それと肋骨も折れてました。
手術することもありません。しばらく動けませんが大人しくしてたら良くなりますよ
自分の身体のことなのに妙に無関心でした。