目が覚めたら真っ白な天井がありました。


気だるさの残る記憶の中で


昨日、ホームから落ちたんだ


ベッドから身体を起こそうとしましたが意思とは反して動きません。


随分、いためたみたいだな


自由の利かない体は他人のような無機質な塊に思えました。


近くでキコキコと器具の擦れる音がします。


何を話しているかはわからないけど人の声も聞こえます。


ここは病院なんだ


さほど驚きもなくぼんやり気づきました。


暫くしてバタバタと音をたててこの部屋に近づいてきます


あら!目が覚めたんですね

気分は悪くありませんか

しばらく安静にしててくださいね


今ここにこうしているのが当然のように若くもなく年でもなく美人でもなくブスでもない

看護師が僕に向かって声を掛けてきました。


周りには誰も居ないところを見れば個室みたいです。


次に来たのは30代半ばの男の医師がやってきて


右大腿骨を骨折しています、それと肋骨も折れてました。

手術することもありません。しばらく動けませんが大人しくしてたら良くなりますよ


自分の身体のことなのに妙に無関心でした。








昨日、自転車の鍵を落としてしまいました。

娘のお古でフラットな道でも後ろに誰か乗っている?かのような

重量感で坂道などでは猛然と立ち漕ぎする中、初老の爺さん婆さんにも抜かれてしまいます。

そんな自転車を8年は乗っていたのでそろそろ買い時だったけど

いざ乗れないと思うと愛着が込み上げてきました。

と言うことで昨日の豪雨の中、駐輪場から鍵の掛かったまま担いで帰宅しました。

できのわるい子ほど可愛いものです。

深海に沈む貝になりたいと思うことがあります。

地上であくせくしている人を裏目に土の中に潜むモグラになりたいと思うことがあります。

そんな時は布団の中で丸くなって眠ります。

おかしな一人遊びがやめられませんね。