BS朝日で火曜日に放送している、

「ウチ、"断捨離”しました!」が好きで欠かさず見ています。

録画失敗した時はTVerで見るくらい欠かさずです(笑)


断捨離提唱者のやましたひでこ先生の指導の元、悩める家族が断捨離に挑む様子を密着するドキュメンタリーで、一人暮らしから大家族までいろんな人が登場します。

やっぱり、見る側としてはとんでもないことになってるお宅のほうが面白かったりするのですが、そうそう番組の都合のいい人ばかりではないのでしょう、たいして散らかってもいないお宅も結構あります。


やました先生の『断捨離』というのはいわゆる整理収納というより思想というか生き方指導なので、あまり片付け方についての指導はしません。

狭いところになんとかモノを詰め込む、なんていうのはもってのほか、必要なモノを選び抜き、空間に合った物量にするのが基本です。

なので前に見た出演者には「整理収納のやり方を教えてくれると思ったのにー」と不満を言っていた人もいましたね。


私も子供の頃から片付けろと怒られてきたタイプなので、こういう人たちの気持ちもわかります。

でもまあ結局、空間に対して物量を調整するしかないんだなと今は理解しました。

狭い場所に上手くモノを入れることができる人はそれでいいし、私はそういうのが下手なので部屋を広くしました(笑)


先日の放送では、30代前半のご夫婦と3歳のお子さんで5LDKの一戸建てにお住まいというなかなか余裕のあるご家族が出ていました。

妻は真面目で一生懸命なタイプということで、1階のリビングキッチンと続く和室は一見綺麗。

なんでも整理収納の資格もとったそうです。

悩みという和室の押し入れもそこまでぎゅうぎゅうでもありません。


しかし2階の4部屋、メインの寝室は映されていませんでしたが、夫婦それぞれとお子さんの部屋の3室は全てただの物置き状態。

夫の部屋は趣味のものでごちゃごちゃ、妻の部屋は収納ボックスの山でまるで100均のバックヤード、子供部屋は本人が何かするわけはなく大人が子供関係のものを山積み。

3人家族に対して広々したお宅で、物もそこまで多くなく溢れるような量でもないのに。

根本的に整理の仕方と片付け方がわかってない。


さらにあちこちにされている「ラベリング」。

妻は「わかりやすいように」というけれど、子供は3歳でまだ読めないし、出し入れは基本自分と夫だけのはず。

それなのに冷蔵庫のドアにまで「冷凍」とラベリング。もちろん中の引き出しにも細かくいろいろと、「ちくわ」というラベルまで。

えー???


いや確かに「整理収納アドバイザー」を名乗る人のライフハック系記事だと、

「収納に家族がわかりやすいようラベリングしましょう」っていうのはよくあります。

だけどね…。

この人の取った整理収納の資格って、いったい何を教えたのか?

とにかく箱や引き出しを並べて、細かーくラベリングして、そしてその通りに入れられず途方に暮れて、夫は窮屈と言っている。

その程度の教えでお金取ってるのー???


収納にも色々流儀があって、そういうの読むの好きですけど、最近の主流は「無理してシンデレラフィットを目指さない!」だと思うんですけどねー。

インスタとかにあるようなピチーッとした収納は見た目綺麗だけど向き不向きがあるから、できなくても気にせず自分に向いた方法で片付ける、っていう。

ネット記事でも「整理収納アドバイザーの◯◯です」って書き出し多いですが、いったいどれほどのレベルなのか、怪しいなぁ(笑)


結局この人はやました先生の教えるようにまずはモノを減らし、収納に余裕をもって美しく片付けをし、そしてさらに山のような数のラベリングされた収納ボックスが処分されていました。

なんともったいないことで。

「整理収納の資格」とはなんと無力なことでしょうねー。