FP相談を親戚のお姉さんに頼むことにしましたが、その際に「親戚だから」ということは無しでと頼みました。

なぜそうしたかというと、子供の頃の記憶があるからです。


私の実家は地方のいわゆる新興住宅地にあります。

山を切り崩して宅地化し分譲。

田舎なのでほとんどが宅地で分譲し、注文住宅が建てられています。

私が小学生の頃に両親が土地を買い家を建てたのですが、その際に親戚すじの工務店に頼んだのです。

あとで聞く感じだと頼みたかったというより、親戚関係的に頼まざるを得なかったらしいです。


そして出来上がった家、構造的なことはわかりませんが、内装の出来は小学生の私から見ても酷かった……。

リビングに造り付けの棚があったのですが、設置してから塗装したらしく、壁の白いクロスにはみ出しまくっていました。

あまりインテリアに興味の無い父親は特に気にしてないようですが、母親は大変愚痴っていました。

そして、1年経つか経たないうちにリビングはリフォームされ、全く違うしっかりしたリビングボードが取り付けられました。

母親はよっぽど悔しかったのか、家を建てる前には見かけなかった建築やインテリアの雑誌をこのときから10年近く購読していました。


あれから40年以上経ちますが、その話はいまだにでます。

そして先日、リビングをプチリフォームした際に、あの時取り付けた棚を外したものの処分は嫌だと別の部屋に取り付けしていました。

なんでも当時注文で作ってもらったのでなかなかのお値段だったとのこと。


親戚に頼んだせいで思うようにできなかった悔しさを40年経っても忘れない母親を見て、

「よけいなしがらみは無いに越したことはない」

としみじみ思ったのです。