経営の指揮というのは、凄く難しいというのは周知の事実ですが、タイトルにあるような話しをハワイの真珠湾を攻撃した日本軍の命令系統を例にします。「ニイタカヤマノボレ」の暗号とともに真珠湾奇襲をしたのは、ご存知かと思います。わずか数時間で主力艦隊と戦艦を撃沈。“現場”を陣頭指揮した南雲中将は、作戦成功暗号「トラトラトラ」をすぐに打電。それを受けた山本五十六聯合艦隊司令長官は大変喜び、「残りの敵艦残存を一網打尽するように」と命令したそうです。しかし、その命令を受けた山本の参謀連中は、“現場の責任者”である南雲中将にわざわざそんな命令をするのはプライドを傷付けるし、統率力に疑問を抱いているよう感じさせる。そのため山本に内緒で命令をしませんでした。もちろん当たり前のように中将が残存を撃沈するだろうと思い・・・しかし彼は、残っていた空母や大型オイルタンクを攻撃しませんでした。なぜなら南雲は「大勝ならば壊滅させ、中勝ならば退却せよ」という海軍兵学校教育を受けていたため真珠湾を中勝と判断したのでしょう。これが影響し、空母を1隻も撃沈せずに撤退。撃沈しオイルタンクを破壊していたら真珠湾は火の海だったでしょう。太平洋戦争の戦況は少し変わっていたかも?ですね。んで何を言いたいかというと、中間にいる人間が余計なおせっかいをして、末端まで指揮が浸透せずにAと言ったことが知らぬ間にA'になり、Bになり末端に伝わるころにはDになるという恐ろしさを言いたいのです。会社の方針で何度も会議をし、Aという商品に決定になったはずなのに納品物はDになることに繋がる。そしたらピンボケの商品になりますから、次回の発注はもらえないことになったりしちゃいます。そして知らず知らずに顧客を失い、会社は衰退する・・ネガティブな感じの話しですが、心あたりがあったりします。。。