動揺してしまい、

このところ何も手につかない。


この結末は想定内。

とくに驚くことは何も無いはずなのに‥‥





母は精神病院に入院している。

端的に言えば、

母の命はいまそこで尽きようとしている。





空を見上げ

この空のどこかにいる

30年ほど前に亡くなった母の妹に

『どうかあなたの姉さんを迎えに来てください』と懇願する。


認知症の孤独と混乱、そしてそこから来る苦しみから一刻も早く解き放たれて欲しい。


そう考えてしまうワタシ。

ワタシは冷酷な人間だ。




そう、冷酷だからこそ母をこんな状況にしてしまった。

加速的にBPSDが悪化、他害性と暴力があり母を

医療保護入院をさせたのはワタシ。


どこで対応を間違えたのか、

他に手立てはなかったのか、

今も自問自答を繰り返す。


BPSDで目の当たりにした衝撃的な場面の数々、かと思えば幼いころ作ってくれた料理や洋服が、

紙芝居を見るかのように次から次へと目の前に現れる。


自分や母を肯定したり否定したり、

さまざまな感情が湧き起こっている。

緊張のためか肩と頭が痛い。


肯定と否定

愛着と憎悪、憐憫と達観


こんな相反する感情に揺さぶれる日日は一体いつまで続くのだろうか?


きっと

母にその時が来た後も

ワタシの生涯に渡り続いていくのだろう。

そのくらいに重いものをワタシは背負ってしまった。