あの頃はまだ父と母2人で生活出来ていたんだなぁ‥‥


やっと繋がった電話


『こっちはかなり揺れたけど大丈夫よ。

そっちは?〇〇さん(夫)は?

子どもたちは?』


母とこんな会話ができていたよね。

覚えてる。


あれから月日は流れ、

認知症介護

ガン

指定難病

がやって来た。


いろいろなことがありすぎた。

いろいろなことに振り回されてきた。


今はもう先のことは考えず、

やらなくてはならないことをやるのみ。


両親2人ともワタシが家族なのか誰なのかはわからないけど、

『ご家族』と呼ばれるのはワタシだけだ。


病に蝕まれているこの身体で、この先どれだけの時間があるか分からないけど、2人を見送るまでは生きなければ。


あの日、電話越しに聞こえてきた母の声が懐かしい。