廃業になった訪問介護事業所時代、最高齢のヘルパーは76才の方だった。
⬆️訪問者が利用者宅に滞在していることがあった。ケアマネジャー(男性)がこの謎の男に遭遇し、『どちらさまですか?』と尋ねたが、無言のまま逃げるように立ち去ったと言う。
もし、この訪問者が凶悪な男だったら。
76歳のヘルパーさんは小柄で非力、抵抗はできない。いや、ワタシだってできない。
怖かったし、心配だった。
会社からは何の懸念も指示もないため、『危険時にはひとりで逃げてよいか』を確認したわけだ。
幸いこの心配は杞憂に終わり何事も起きなかった。
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今、会社のヘルパー募集の用件を見ると、簡単なパソコン作業と運転免許が必要とある。
76歳ヘルパーさんはどちらも該当しない。
しなくて良い時代からヘルパーをしている。
自転車で訪問先に通っていたが、帰り道で転倒し骨折、療養されていた。
以後、怖くなり訪問先まで歩いて行っていたそうだ。
サービス時間30分より、移動時間のほうが長い。
ある時、バスがあることに気づき、シルバー(高齢者)パスを使って乗るようにしたら楽になった、と笑っていた。
スタッフミーティングでこの件をはじめて所長に話したようだ。
所長は驚き、高齢者パス⁉️と目を丸くし、それ無料だよねと確認していた。
ヘルパーの仕事にやりがいや使命感があるからまだまだ続けたいと、廃業の後も転職先で90才代の利用者宅に行っている。
シルバーパスを使って🚌