相変わらず、赤字続きの訪問事業所。


古い団地を数多く抱える都市に位置しており、高齢者も多い。


が、新規が増えない。




にもかかわらず、不思議なことに新入社員が入って。


この方のサラリー分の売り上げすら危ういのに、

この先どうなるやら。




一方で当該事業所に見切りをつけたヘルパーたちはそれぞれの道へ。


他都市へ異動

ヘルパー稼業を辞めペット関連の起業

グループホームに転職

専業主婦



1人は精神を病み、未だ復職できていない。キャリア20年の社員だが。



わたしは‥‥


残留を決めた。


看取りや介護度の高い方の仕事は、もはやこの事業所には来ないだろう。

掃除や料理の利用者ばかり。


今の楽楽ペースがちょうどいい。

もう朝から夕まで7件を回ることもないだろう。

現状、社員ですら2、3件だもの。



何より

決め手になったのは、わたしが難病患者になったから。


まだ手足、身体がうごくから人様の身体に触れる仕事ができているが、病気が進行すれば、いずれはやめるつもり。




ただ、

要介護の親を思うと気が塞ぐ。


キーパーソンであるわたしが先に逝くかもしれないから。