高齢者は水分を摂りません。真夏でも真冬でも口渇を感じなくなります。


独居だったAさんについてお話しします。

1年ほど週一で掃除のサービスをしていました。


米寿を超えたあたりから認知症はないが尿失禁が現れ、失禁を恥じた誇り高いAさんは飲水を自制しはじめたようです。


玄関で倒れ、その後お亡くなりになりました。


身体介護の契約直後の出来事でした。 


もう少し早くヘルパーが介入できていたら。今もご存命だったかもしれません。


お茶飲んでます?に大概の人は「はい‼️」と仰います。飲食のサービス時、嫌いでなければ、スポーツ飲料を冬はあっためて飲んでもらってます(私は) 

「美しい花も、水がないと枯れてしまいますよ」とおばあさんたちには言って飲んでもらいます。


Aさんのことを思い出すたび、後悔とか心残りとかいう言葉では片付けられない、心が重く塞がれたような感覚に陥ります。


あの頃私もまだ未熟だったのだと。