あけびです
少し前の話になりますが、「双極性障害(双極症)ガイドライン」の改訂版が日本うつ病学会から発表されたとの新聞記事を読みました
「おお!!」と思い、早速「双極性障害 ガイドライン 2023」でググってみました
すると、150ページ以上にもなるPDFが...
https://www.secretariat.ne.jp/jsmd/iinkai/katsudou/data/guideline_sokyoku2023.pdf
すべて読もうとすると逆に病みそうなので再び新聞記事に目を通すと、ガイドラインを基にした「すべての患者が学ぶべき7つのポイント」がまとめられていました
それは、
1.規則正しい生活習慣の維持
2.病状悪化につながる要因の把握
3.悪影響を与える問題への対応
4.新たな再発の兆候の把握と、予防策の策定
5.病気への誤解の解消
6.効果的な薬物療法の実現
7.アルコールなどの乱用や不安への対応
......いやそうなんやけど、なんか求めてたやつとちゃう。
というのが本音でしたね(笑)
僕は歯科医師なのでやはりガイドラインに則った歯科治療を基本としていますし、患者さんにはエビデンスに基づいた指導を行うようにしています
ただ、たとえそれが歯や歯茎に良くないとわかっていても、患者さんのQOL(生活の質)を治療するメリット以上に下げてしまうなら、強制的に止めさせることはしたくないと思いゆる~い指導を心がけています
(生ぬるい!!と思われた方、すみません。)
もちろんガイドラインはビッグデータに基づいて統計学的に導かれた治療方針で、医学的には正解です。量をもう少しなんとかして欲しいという気持ちはあっても、決して否定されるものではありません。
一方で、感情を持つ患者さんの問題は医療的な問題ですので、ケースバイケースで正解が変わるものだと思っています
(例えば、タバコ好きな末期肺がんの患者さんに、歯周病が悪化するから喫煙はダメですよ、なんて僕は言えません...)
医療が医学と異なる所以であり、お医者さんが患者さんの気持ちを理解していない言動をすることがあるのもここが大きいと思います。
(僕も入れ歯の使い方を指導はしますが、経験がないので噛み心地は正直よくわかりません)
ですので患者サイドとしては、
・自分に合っている/合っていない
・できる/できない
・心地よい/心地悪い
・好き/嫌い
といった判断基準で担当医や上記のポイントをできる範囲で取り入れられればいいのかなと思います。
やってみたらうつ状態になってしまった...なんてこともあるかもしれません
(僕はうつ予防に筋トレしたら逆効果でした)
トライ&エラーを繰り返すのはしんどいですが、一歩前進、確実に自分に合った病気との付き合い方に近づいてるはず、と思うことができればいいですよね
時間薬によってできる範囲がもっと拡大されるかもしれないですし
※以上はあくまでも僕個人の考えです。
担当医や上記のポイントへのイチャモンがお伝えしたかったわけではありません
今日もありがとうございました。