WE ARE LITTLE ZOMBIES
ORIGINAL SOUNDTRACK（初回生産限定盤） ２０１９年
２０１９年６月公開の映画「WE ARE LITTLE ZOMBIES」は、長久允（ながひさ・まこと）監督の長編映画デビュー作であります。それぞれ悲壮な事情で両親を亡くした１３歳の少年３人と少女１人が、ふとしたきっかけで結成したキッズ・バンド「LITTLE ZOMBIES」が、社会現象になるほど大ヒットしてしまって…という「超音楽冒険RPGムービー」（公式HPより）です。
現在でも順次全国公開されているこの映画、なんとこの８月３１日の２４時間限定で、公式HPでの無料公開に踏み切ったのでした。これは８月３１日という特別な日（ほとんどの学校は夏休み最後の日にあたります）に、なるべく多くの人に観てもらいたいという監督のたっての願いで実現したそうです。この異例中の異例の英断に至った関係者の方々の尽力には、感謝と尊敬の念を禁じ得ません。
アルバムは「初回生産限定盤」と銘打ってあり、通常盤の音楽CDと、「LITTLE ZOMBIES」による劇中歌のMV２曲を収録したDVDとの２枚組みになっています。８ビットのファミコン風音源が印象的なこの映画の音楽を担当したのはLOVE SPREAD。サントラ盤では、彼らの劇伴よりも「LITTLE ZOMBIES」他による数々の劇中歌のマニアックなまでの収録ぶりの方が強烈な印象を残します。
私が個人的に注目したのは、以前このブログでも紹介した「青春の殺人者」でエンディング・テーマに使用されたゴダイゴの「IT'S GOOD TO BE HOME AGAIN」が、タケカワユキヒデの編曲・歌唱による新録音で収録されている事です。「憩いのひと時」と日本語タイトルが付けられているこの曲、本家の「青春の殺人者」に負けず劣らず実にシニカルに使用されているのに思わずニヤリとしてしまいました。
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