オリジナルサウンドトラック

ゴジラvsキングギドラ   1991年

 

 

 

 遂にハリウッド版ゴジラにもラドン、モスラ、キングギドラ等の昭和のスター怪獣が出演を果たしました。今回の便乗企画は本家東宝の「ゴジラvsキングギドラ」(1991年)です。

 大ヒットした前作「ゴジラvsビオランテ」(1989年)の後を受け、ゴジラの次の対戦相手には最大のライバル怪獣と目されるキングギドラが選ばれました。当時初めてこのタイトルを聞いた時は、冗談だろうと思ったものです。もっともここに出現したキングギドラは昭和のスクリーンを暴れまくった宇宙超怪獣King Ghidorahではなく、新たな出自を与えられた超ドラゴン怪獣King Ghidoraであります。

 

 脚本・監督は前作に続き大森一樹。特撮監督も川北紘一の続投となった本作スタッフの最大の目玉は、音楽に伊福部昭が復活したことでしょう。当時も現在も、ゴジラ音楽(ひいては東宝特撮映画音楽)といえばまず伊福部昭なのです。「メカゴジラの逆襲」(1975年)を最後に映画音楽から離れていた彼が、キングギドラ復活に呼応するようにゴジラ映画に本格的復帰を果たした事は、当時のファンに熱烈に歓迎されたと記憶しています。

 

 アルバムは当時発売されたもので、私は中古で入手したのでオビなしです。CD2枚組仕様で、DISK1に音楽を収録、DISK2は所謂ドラマ篇で「上映時間1時間43分の映画の音声を1時間14分にまとめたもの」(ライナーより)となっています。ビデオソフトが発達した今日ではおよそ考えられない仕様ですが、当時の特撮ファンにはある程度の需要が見込めたのでしょう。

 

 前述したとおり、本作に登場するキングギドラは、昭和の宇宙超怪獣とは設定が根底から異なる、似て非なる怪獣です。言い換えれば本作の敵怪獣はキングギドラである必要はなく、新怪獣を登場させていれば、東宝特撮映画史に新たな1ページが刻まれていたのではないかとすら思います。

 

 そんな私の思惑とは異なり、昭和の宇宙超怪獣は平成の超ドラゴン怪獣としてめでたく受け入れられ、東宝創立60周年記念作品の名に相応しい娯楽超大作として、大ヒットを記録したのでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

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