岩合さんは大変な人気写真家だ。

私の友人にもブロ友さんにも彼のファンが何人もいる。

その方たちには本当に申し訳ない、最初にお詫びしておく。

 

私は岩合さんの写真展を観に行ったりテレビ番組を観ることができなくなった。

その理由が全て書かれているブログを拝見したのでリブログさせていただいた。

 

 

岩合さんは猫の写真を撮る時、足がちぎれそうになるくらい歩き回っている、そうインタビューに答えていらっしゃった。

 

それだったら、見ている筈だ、絶対に。

野良猫の実態を。

 

誰にも手入れされることのない、薄汚れた被毛を。

猫嫌いの人たちに追い払われ、水をかけられ、逃げていく猫たちを。

 

車にはねられ死んでしまった猫、大けがを負った猫。

病気になって弱っている猫。

カラスやイタチにやられてしまった子猫。

 

近所の野良ニャン

 

行動範囲の狭い私だって見ているのだから、彼が見ていない訳がない。

 

それなのに、そんな大半の野良猫たちには目をつぶり、比較的恵まれた野良猫の写真を撮り続け、のびのび生活している、可愛い、陽だまりで遊ぶ、そんなおよそ野良猫とは程遠いイメージを写真展で展示している。

写真集も出して、猫グッズとともにお金を稼いでいるのなら、猫に対する「裏切り」としか言いようがない。

 

真実を撮るのが「写真家」ではないのか。

小説家は「嘘」を書いて「真実」を紡いでいる。

 

写真家は「真実」を撮って「真実」を語るのではないのか。

 

このブログで紹介されている、グラフィックデザイナーの新貝直人さんの言葉、

 

「猫は人間が選別、育種した非野生動物で、その脳は体が成熟しても、幼児のままである。路上暮らしをしている幼児、というのが野良猫の実情なのだ」

 

本当にその通りだと思う。

 

彼らは車を避けるすべも知らず、食事を得る手段も知らない。

ゴハンをやるからとそそのかされて、自分たちを虐待する極悪人を判別することもできない。

 

「猫にエサをやるな」

という貼り紙が貼られている。

住宅街にも公園にも。

糞尿で衛生に悪いからという理由で。

 

人間の身勝手でそうせざるを得なくなった猫たちの振る舞いを、猫たち自身の命で償わせるのか。

 

そうやって綺麗になった公園で子どもたちを遊ばせて、育てて

「弱い者いじめは止めましょう」だの、

「思いやりを持ちましょう」だの言ったって、子どもたちが大人の欺瞞を見抜かない訳がない。

 

裏で汚いことをやって表面だけを整える大人そっくりに育つに違いない。

どっかの電力会社の上層部みたいな。

 

ちょっと話が脇道にそれた気がする。

 

桜並木のニャンたま。

 

私の住む福岡県は長年動物の遺棄や〇処分(書くのも嫌だ)の多さで悪名を馳せてきた。

支店都市だから転勤していく人たちが転居先では飼えないよねみたいな理由で棄ててしまうからだ。

 

でも今はかなり改善されている。

獣医師たちが立ち上がって「おうちへ帰ろうプロジェクト」をつくり、それぞれの動物病院に募金箱を設けたり、PR映画を作ったりしている。

 

ウチのワンニャンズの行きつけの動物病院も、野良猫の手術費用、雌10000円雄5000円でやってくれる枠はもちろん設けられ、それにもれても、あと5000円ずつ高くはなるけど、1年中ボランティアでやってくれるように、最近なった。

 

嬉しい。

 

近くの病院だから、誰かに車を頼む必要もないし、その金額ならあと2年以内に近所のニャンコは全部イケるんじゃないかと思う。

 

がんばらなくちゃ。

愛するニャンコの為に。

 

ニャンたまはおじさんが毎日ブラッシングしてるから、外猫とは思えないくらい毛並みが綺麗です。