元々私は真面目な一般男性が好みだった。


だけどそうそう出会いはないのよ。


出会うだけなら簡単だけどアタシらみたいな女に縁のない真面目男性は


嫌悪感まじりの目でしかアタシを見ないんだ。


誰だってそうさ。アタシらにカツアゲされる側の女の子のほうが好きなんだ。


カツアゲだって別に好き好んでやってる訳じゃない。


アタシらはアタシらの社会のルールってものがある。


そう、あの頃アタシは不良少女の集まりのレディースに所属してたんだ。





頭やサブは性格の悪い人間ではなかった。


一般人からしたら十分悪く見えるのかもしれないけどね。


頭はいたけれど事実上の頭は別の奴。


「ヤクザの女」でそいつの男はアタシらレディースのバックについてくれてた。


だから頭やサブや特攻隊長などと名のつく人間はそれぞれいたけれど


ヤクザの女だったキョーコには誰も逆らえなかったんだ。





キョーコは自分の男の権威をフルに使い、人間的にも壊れていた。


人を信じたり愛したりは出来ない人間なのだろう。


今おもえばものすごく臆病なのかもしれない。


誰かに傷つけられるのが怖くて我先に誰かを傷つけたのかもしれない。


でもあの頃はキョーコの心の奥まで考える奴はいなかったんだ。


考えたくも無いほどひどい奴だったんだ。


昨日まで仲間だった子を平気で裏切り陥れる。


自分のオトコの手を使ってね。


キョーコを好きだった人間はひとりもいない。


だけど自分に火の粉が降りかかるのを恐れてキョーコの好き勝手を許す。


自分だけに火の粉が降りかかるのなら奴と対峙してやろう!って奴も


いたかもしれない。


でもキョーコの手段はターゲットの彼氏や友達、家族なんだ。


だから自分の大切な人たちを巻き込みたくなくてキョーコの傍若無人を


諌める者は現れなかったんだ。





そしてとうとう・・・・・