別れるの一点張りの私。

それを許さないモラ男。


モラ男の顔は終始、怒り狂った顔をしていました。やばいやつ。


そして、ラチがあかなくなると、突然私の腕を掴んで、数メートル先の港の堤防辺りへ連れていかれます。

こういうとこ。


私はとっさに落とされる!!ガーンと思い抵抗します。

落とさないから!

ならなんでわざわざここまで引っ張って連れてくんだよ。
夜の22時。海は黒く、辺りも暗く、街灯もほとんどなく、人もいない。真夏とはいえ、こんな暗闇で落とされたら命はあるかどうか。。ぞわっとしました。

怒り心頭のモラ男は、

手を差し出して手を繋ごうアピールをしますが、
私は無視します。

なんでかーや!!
ふーん。そういうことなんやの!!ムキー

すると、スタスタと自分の車へ戻るモラ男。

置いていかれては困ると思い、咄嗟に私も助手席に乗ります。


あーだこーだ揉めながら、何度も外へ出たり車へ乗ったりを繰り返します。


なんで車に乗ろうとするんかっちゃ!

置いていかれたら困るから!


しまいには、助手席から引っ張り出され、内側から鍵をかけられます。


ヤツは運転席のドアを開け、私は外で立ってドアを、閉められないように阻害しながら会話。


そして、最終的に、

別れるとしか言わないようなやつは助手席に乗る権利はない

といわれ

バタン!

運転席ドアも閉められます。


窓があき、会話。


あのさ、私が別れないって言わない限り載せてくれんってこと?!
乗せてくれんのなら、私のカバンちょうだい!




カバン、捨てておくから



閉まる窓。


窓を叩く私。



ブォォォォォォ!!!

ギザギザギザギザギザギザギザギザギザギザギザギザギザギザリムジン後ろリムジン前


モラ男、猛スピードで立ち去る。


私は、立ち尽くしたチーン







わけではなかった真顔