アメリカって悪い国じゃないです

今はトランプみたいな人が大統領ですが

一般的には人が良く優しいです

でも

大学受験は大変です

 

たられば、ですが。

 

2005年?2006年?(もうすでに忘れてる)だったかに、夫がシンガポール駐在になった時、

 

「3年、長くて5年」

 

と言われてアメリカを後にしました。シンガポールは日本にも近いし、ちょっとの間「駐妻生活」を楽しんでまたアメリカに戻って来る。

 

そう思っていました。

 

思いがけず長いシンガポール生活になっていますが、子供達の教育面に関して後悔しているか?と問われれば

 

「後悔どころか、アメリカであのまま子供達が育たなくて、本当に良かった!」

 

と、思います。

 

なぜかと言うと、アメリカの大学受験って本当に複雑で面倒くさくて、煩雑で物事がクリアじゃなくて、フェアじゃなくてとても大変えーん

シンガポールも教育熱心(ローカル校は超熱心ですが、インターや日本人学校も結構熱心です)ですが、今回初めてアメリカの大学見学に行ってみて、その大変さを実感して帰って来ました。

 

2年前に息子がアメリカの大学に進学した時は、大学見学は夫に任せて私は行かなかったので、今回初めて行ったのですが、あの時行かなくて良かった、と思いました。

 

もし行っていたら、必要以上に私が神経質になっていたと思います。

 

そう、シンガポールで良かった。シンガポールのインターナショナルスクールで良かった、と言うのは、

 

「大変=面倒くさい、アメリカの大学進学(Admission Porcess)をあまり詳しく知らなかったから良かった」

 

と言う事なのです。

 

シンガポールのインターナショナルスクールでも、もちろんアメリカの大学進学希望者に向けての説明会やCollege Advisorがいろいろ相談にも乗ってくれます。

 

しかし、それは結構必要最低限の情報で、それ以上の情報と言うのは自分でアドバイザー等を雇わない限り、あまり入って来ませんでした。私はこれがかえって良かったんじゃないか、と思いました。

 

そう言えば、息子が中学生の頃から、アメリカ時代のママ友達と時たま話しをすると、大学受験の話がよく話題になっていました。GPAがどうとか、SATがどうとか。アメリカ国外にいる私にはあまりピンと来なくて、

 

「へぇ、そうなんだぁ。今から大学受験の話?大変だねぇ。」

 

みたいなあいづちを打ちながら聞いていました。中学生の頃から高校ではどのAPをいくつ取って、どんなボランティアをさせて、どんな音楽をさせて、ボーイスカウトは大学受験に有利、などなど...。

 

「それって受験って言うよりも戦略?」

 

ってな感じでした。

 

そして、今回行った全ての大学でもアドミッションの方は、

 

「成績だけではない。今までどんな事をして来たか、どんな事に興味があるか。何がしたいか。etc.,をしっかり表現できる生徒が欲しい 」

 

と、どの大学でも言っていました。

 

「特別な事じゃなくてもいい」

 

とは言うものの、こんな事言われたら、いろんな事やらないと大学に合格出来ない!と思うのは仕方ない事だと思います。

 

特に奨学金をもらおうと思ったら、成績優秀な上にスポーツも出来て、オーケストラにも入っていて、ボランティアもいっぱいやって、生徒会の役員もやって...。

 

18歳の子になんでそんなに求めるのか?そんなんだったら、もう少し学費下げればいいのに。

 

と、単純に思いました。

 

IBDPでもCAS(Creativity Activity Service)と言う必須項目があり、G11, G12の2年間で決められた時間のCreativity(音楽やダンスや演劇、アート、お習字など)、Activitiy(スポーツ)、Service(ボランティア)に費やさないとなりません。

 

しかし、その内容は別に代表になったとか、賞を取ったとか、模擬国連で発表したとかではなく、ちゃんと決められた時間を”勉強だけではなく”、費やしたか、が問われます。

 

しかし、アメリカの場合は違います。

ただ、スポーツをやっているだけではダメ。

ただ、ダンスをやっているだけではダメ。

ただ、ボランティアをやっているだけではダメ。

 

でも、

 

やらないよりはやった方がいいから、やる。

 

アイビーリーグなどを目指そうと言うご家庭は、中学生の頃からどの科目を取って、高校生ではAPを何個取って、どんな活動をして、どんなスポーツをして、どんな音楽をして...。

 

「どうすれば、進学したい大学のためになるか」

 

が、先に来て

 

「自分が何がしたいのか」

 

は、どこに行っちゃったんだろう?と思う事がよくあります。まぁ、アイビーリーグに行くと言うのが目標なのかも知れませんが。

 

ちょっと嫌味な言い方ですが...。

 

私は結構な「IBDP推し」なのですがww、息子がアメリカの大学(有名大学ではない)に行っている事もあり、よくお子さんが小さいママさんに聞かれるのが、

 

「まるもさん、やっぱりIBって大学に行くのに有利ですか?得ですか?」

 

です。

 

正直言うと、たぶんアメリカの大学に進学希望であればIBDPは有利ではないし、得ではないと思います。

でも、有利とか不利とか損とか得とかはあまり勉強には関係ないんじゃないかな?と思います。

 

もちろん、IBDPを履修していても

 

「どう科目を取れば、高い点数が取れるか?」

 

ばかりを重要視する人達もたくさんいます。それはそれで別にいいんです、個人の自由ですから。

 

ただ私は、あのままアメリカで子供達が育っていたら、私も子供達が中学生の頃から、いや、小学生の頃から

 

「何をすれば大学受験に有利か?」

 

を気にしていたんじゃないか?と思うと、

 

「あぁ、本当にアメリカにいなくて良かった!」

 

と、思うわけです。

 

私の事だから、いろんな情報が入って来たら、それに影響を受けて子供達にいろんな事(ほとんどが要らない事)を言っていたと思います。

 

知らぬが仏

ではなく

知らぬもまた仏

 

小学校受験や中学受験じゃないのだから、そんな感じで過ごせたのもアメリカに住んで居なかったからだ、と今回しみじみ思いました。

 

 

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