Butter
木嶋佳苗死刑囚がモデルだということと、
イギリスを始め海外でめちゃめちゃ売れてるらしいと知って、
一体どんな小説なのか気になったので読んでみました。
そしたらさ
エシレバターから始まり、
とにかく出てくる食べ物、お料理がことごとく美味しそう。
読んでるだけで唾が湧いてくる。
私の中で、出てくる食べ物が美味しそうな小説といえば「鬼平犯科帳」なんですが![]()
あれはもちろん和食しか出てこないので
洋食バージョンの筆頭はもしかしたらこのButterかもしれない![]()
モデルが木嶋佳苗だということは読んでるとすぐに分かるけど、実際の事件とは別モノだし、
この小説がフォーカスしたいのも、それよりもっと広い、女性のあり方生き方についてで、だから海外でも売れてるのかなーという印象でした。
対馬の海に沈む
去年から読みたかったノンフィクション本、やっと読めた![]()
対馬のJAで桁違いの不正を働き、車ごと海に転落して亡くなった職員。
その手口の複雑さ、大胆さ、規模の大きさが想像以上で驚きっぱなしなのだけど。
その過程で
つるんでくれる仲間内とは「内輪ノリ」、
思い通りにならない人間は「仲間」を巻き込んで徹底的に潰しにかかる
その感じが、学校で起きるいじめに似ていて。読みながら嫌悪感。
どうやら最後はあることがきっかけで形勢が逆転して、不正を働いた職員自身がハブられ気味になり、ごまかしきれなくなったタイミングで転落事故が起きたようなのだけど、
その時も周囲がさーっと態度を変えていく感じ、当事者意識が全然なさそうな感じが、うわぁ。。
例えば小学校高学年とかで起きる、大人しい子・空気読めない子から順番にハブられていって、
ターゲットを決めるリーダー格の子へのかすかな反感が蓄積した挙句、そのリーダー格の子が最後は標的にされるのと似ていて。
嫌なものだけど、これが人間なのかもなぁ
と思ったりしました。ぞわ。
大人になって、そういう場には関わらなくて済むようになって心底よかったと思ってたけど
仕事が限られた地域だったりして
選択肢が少なければ、
こんなところでも働かざるを得ないってなるのか![]()
というかJAって地方だとむしろ就職先としては良いとされてる?よね?
大学時代、めちゃくちゃ優秀だった女性の先輩が、地元に帰省したら親戚から農協に就職しろと強く勧められたって話を思い出した。(その後、断って某メガバンの国際部門にいってた)
この事件を受けて、JAもこの職員にすべての罪を押し付けて終わらせているし、大人の世界も(こそ?)ひどいもんだよね。
そしてこれだけ深く取材して、こんなに引き込まれる文章にできる著者がすごい。羨ましい←
母という呪縛 娘という牢獄
これもノンフィクション。
母親を殺害後、
モンスターを倒した。
これで一安心だ。
とTwitterに投稿していたという娘さん。
↑この話がインパクトあって気になっていた
ご本人と面会、手紙のやりとりを重ねて取材し、幼少期から事件に至るまでが詳細に記述されてます。著者の齋藤さん、まだお若いみたいでそこも驚き。
内容は酷すぎて、読むのが辛い。けど止まらず。
もう亡くなっていて真実は分からないのかもしれないけど、
殺された母親も、自身の母親への葛藤や承認欲求があり、その歪みが娘さんへの子育てに教育虐待として表れているようで、その連鎖が垣間見えるのが悲しかったです。
もっと前の段階でなんとかならなかったんだろうか、
父親がもう少し踏み込んでいればよかったんじゃないか、とも思います。
読んでいてとても辛かったけど
自分の中のモンスター(この事件の被害者ほどではなくても、誰しも小さなモンスターは飼っているのでは)を省みる機会にもなります![]()
↓これもよかったよ♡
