この世のものとも思えぬ奇形が処分され、いなくなった後、
今度自分が気になるのは、ギリか遅刻の正社員だろう。
この世のものとも思えぬ奇形のお陰で、昭和の時代では当たり前の働き方をしている自分は随分とよく見えただろうが、奇形がいなくなれば、引き立て役がいなくなり、かすんで見えてくる。
低待遇でも、正社員の時と同様に遅刻・早退・欠勤・席外しが異常に少ない自分が、自分とは比べ物にならない高待遇の正社員の当日突然遅刻・休暇の穴埋めをするのはまっぴらごめん。いやなこったぁ。
アテにされても困る、アテにするなよ。
高待遇の人間から低待遇の自分にこうされる事がどれだけ、気分が悪いか。甘えるな。甘えるなら、正社員に甘えてくれ。
偽装派遣、本来の仕事なんて10%しかない。奇形がいなければ、フルタイムの人間の頭数が減るから、自分の本来の仕事なんてやっている暇はなくなり、雑用ばかりになる。
なにが5号だ、笑わせる。専門業務という観点から言えば、一般事務どころか、それ未満じゃないか。
場の空気を読み、臨機応変に対応し、仕事がうまく回るよう配慮してきた。
結果、単なる庶務となった。
後釜は、求人情報と、実際がかけ離れていてびっくりするだろう。
まぁ、私も、勤務開始初日に、求人情報と自分に与えられた席(宴会の幹事の席)のギャップに驚いたけど。席のとおりの仕事だった。