先日施術中に小さな子供さんがいる親御さんから、
「運動神経を良くするには何やったらいいですか?」と、質問されたので「危険な遊びをすると運動神経が発達しますよ」とアドバイスしました。
(危険な遊びをすると脳幹というところが刺激され運動神経が発達するからです)
*ブログの最後の方に脳幹について説明しています。
昔は木に登ったり、木から木に飛んで移ったり、塀の上を歩いたり、高い所から飛び降りたり、鉄棒でぐるぐる回ったりなど、日常の遊びの中に危険な遊びがありました。
今の子供たちはそんな遊びをする環境がないのですよね、なので野生児的な身体能力=運動神経が発達する機会が失われています。
ではこのような現代社会の中でどうやったら子供の運動神経を鍛えられるかと考えた時、遊びの中、疑似的危険な遊びを取り入れてみる、例えばパルクールやスラップラインで恐怖や危険を感じながら遊ぶと自然と身体能力=運動神経を向上させる方法の一つになるのではないかと思います。
本気で子供の運動神経を鍛えたい、またプロ~サッカー野球テニスバスケットボール選手を育てたいと考えている親御さんは家や公園でパルクールやスラップラインをやってはどうでしょうか
注意:この遊びをする前に柔道やレスリングの受け身練習をすること。上手なこけ方・転がり方を体に刷り込ませることはケガ予防にもなります。個人的には準備体操の中に受け身のメニューを入れるべきだと思ってます。
脳幹についての説明
脳幹は、間脳、中脳、橋、延髄からなる。
間脳は視床と視床下部からなる。視床は感覚神経を中継するところで視覚、聴覚などの情報を大脳皮質に伝える。視床下部は、自律神経機能の行為中枢である。延髄には、心臓中枢、血管運動中枢、呼吸中枢、嚥下中枢など生命維持に重要な中枢がある。脳幹に網目状に分布している脳幹網様体は、①筋の緊張や運動調節、②大脳にインパルスを送り、覚醒状態を保つ役割をしている。この上行性網様賦活系機能を抑制すると睡眠に陥る。
小脳は、平衡機能、姿勢機能、随意運動などの調節を受け持っている。
間脳
視床
間脳の背側部、第三脳室の左右に位置し、様々な感覚神経を中継して、視覚、聴覚など様々な感覚情報を大脳皮質に伝える。したがって、視覚や聴覚の経路として重要な部分である。
視床下部
視床の下部、第三脳室の下部にある。この部の底部は下垂体に連なっている。生命活動にとって大切な呼吸数、血圧、心拍数、消化液分泌調節に加えて、体温調節中枢(温熱中枢、寒冷中枢)、摂食調節中枢(満腹中枢、空腹中枢)、飲水調節中枢、情動行動中枢のような多くの自律神経機能の高位中枢である。また、内分泌系の下垂体機能の調節を行っている。中脳、橋、延髄は下部脳幹とも呼ばれ、大脳と脊髄を連絡する神経線維の通路にあたる。
中脳
間脳と橋にはさまれた小さな部分である。中脳の背側の4つの突出は四丘体corporaquadrigeminaとよばれ、視覚や聴覚による反射に関与している。中脳が障害されると対光反射が消失する。
延髄
生命の維持にとって極めて重要な中枢がある。ここには呼吸運動を司る呼吸中枢があるので、この部位が障害されると呼吸が停止し生命が奪われる。このため、この部位を生命点ともよぶ。
この他に、呼吸運動と関係のある咳、くしゃみ、発声を司る中枢、循環器系の調節にかかわる心臓中枢、血管運動中枢、消化器に対しては吸引反射の中枢、咀嚼中枢、嚥下中枢、嘔吐中枢、唾液分泌中枢、また、涙液分泌中枢、発汗中枢などがこの部位に存在する。
小脳
小脳(cerebellum)は後頭葉の尾側に位置し、脳幹と連絡している。小脳を全部取り去っても命に別状はなく、感覚も知能にも障害が起こらない。生命に不可欠な部分ではないが、平衡機能、姿勢反射、随意運動などの調節を受け持っている。
運動する際に筋肉の微妙な調節を行ったり、筋肉のバランスを保持するように働き、スムーズな運動や安定した姿勢を保つのは小脳の働きによる。
施術者紹介
井上崇嗣
1967年都城市生まれ
祝吉オリオンズ卒団
祝吉中卒
都城西高卒(野球部)
ロイヤルメルボルン工科大学カイロプラクティック学科日本校4年全日制卒
シオカワカイロプラクティックガンステッド学部終了
柔道整復専門学校卒
国際基準カイロプラクティックライセンスあり
柔道整復師国家資格あり
都内(西国立、国分寺)の治療院勤務後、40歳の時にUターンし現在に至る。