姉が家を出た後、私と母と義理父の三人で

テレビを見ていた。

志村けんが出ていた笑える番組だった。


そしてその時家の前に救急車が通った。

いつもなら気にならない音だったが、

今でもあの時の救急車の音が耳から離れない。

不思議なもんだなぁ~。


数分後・・・

電話がなり、義理父が出る。

「は!?」

その時の義理父の顔はすごかった。

電話を切り、義理父は私たちに言った

「ひろみが、今事故にあって、重傷だそうだ。」

と言って、コートもってすぐに病院にむかった。

母は仏壇の前に行き、とにかく何かをさけんでいた。

私は・・・

私は自分で何していたか覚えていない。

とにかく「え?」って感じだったのを覚えている。


重傷??重傷って大怪我ってこと?

まさか死なないよね?


その時私の目の前で電話が鳴ったが

私はとれなかった。

仏壇の前から母が走ってきて電話にでた。


「ひろみが死んだよ。」


母は泣き叫んでいた。

私は何をしていたんだろう・・?

姉が戻ってくるまでの数時間・・・

私は何をしていたかな・・?

何も、何一つ覚えていないなぁ~。

お通夜、葬儀は家でやることに。


そして、姉が「いってきます」と言ってから数時間後・・・

息のしてない姉が家に帰ってきた。

お通夜の準備が少しずつ始まって

私は死んだ姉を見れなかった。


見れなかった・・・

見れない。

さっきまで一緒に喋っていた人だよ?

死んでるの?

死んでる?

は?どうゆうことさ?

見れない・・・

怖い・・。

みんな泣いている。

姉の身体にしがみついている。

私はみれない。

線香のにおいすごいな・・。

あっまた誰か姉の身体に泣きながらしがみついている。

見れない。

怖い。

自分の部屋にもどろう。

「ひろみちゃん・・・」


でも、やはり・・そのあと自分の部屋から出て

姉がいる部屋に行った。

勇気を振り絞って見た・・・。

見た。


死んでるの?

寝てるだけみたい。

やっぱりひろみちゃんって綺麗だ~。

そして凄く優しそうに寝てる感じ。


その後、お通夜でも葬儀でも

私は泣かなかった。

泣いてる人たちを見て私自身はなんとも思わなかった。

でも笑ってる人を見たら凄くむかついた。


そのとき初めて葬儀ってものを体験して

大人たちが酒のみながら、笑ってるのが・・

は!?って思ってたんだぁ~。

そのときはそう思ってたなぁ~。


姉の死を私自身受け入れたのは・・・

そして、泣いたのはその一週間後だった・・・。