「ダメですよ!」
必死で抵抗する沙紀だったが、槙に押さえつけられた体はびくともしない。
「なんでダメなの?」
「明日、早いし」
「早いし?」
「それに・・・・私たち付き合ってないですし。」
「じゃあ付き合おう!」
そんな簡単に言っちゃう??
槙の女性関係がにぎわっているのは、なんとなく知っている。
でも沙紀は、その中の一人にはなりたくなかった。
なんとか腕から逃れられそうだったが、次の槙の一言でフリーズしてしまう。
「付き合うっていうか・・・・結婚しよう!!」
はぁ?????
沙紀は呆けたように槙の顔を見る。
「え?なんでそんな反応??プロポーズしたんだけど??」
全く理解できぬという顔で見下ろす槙。
「ほかの女の人にも、こんなこと簡単にいっちゃうんですか?」
神妙な顔でしばらく見つめあう二人だったが、槙はいったん体を起こし、あごに手を当て考える。
「俺は、確かに女が好きだ。というか、とりあえずやれるものはやってみたいと思っていた。だが・・・」
槙は苦々しい様子で続ける。
「お前に会ってから、いや正確にはお前とやってから・・・・俺の息子は役立たずになったのだ。」
そういいながら床に突っ伏してしまう槙に、沙紀は罪悪感を覚える。
自分のせいで、槙さんが不能になっていたなんて・・・。わたし、何をやらかしちゃったんだろう。
ふんじゃった??ねぇ、ふんじゃった??
突如として頭の中に猫ふんじゃったの音楽が流れだした沙紀だったが、槙はそんなこと気にせずに続ける。
「だがどうだ、今日お前を会場で見つけた時。俺の息子は!息を吹き返したんだ!!!」
突然起き上がり沙紀の前に立つと、沙紀の手をつかんで自分の股間にあてた。
「!!!!」
どこまでが本当なのかはわからないが、性的興奮を覚えようがないこの状況でこんなに元気になっているという事実に沙紀は驚いた。
「だから、お前は!責任もって俺と結婚しろ!!!!」
机の上のコップやらおつまみの袋やらをなぎ倒しているのも構わず、槙は沙紀の体を軽々と持ち上げて廊下へ進む。
途中、誤ったドアを開けながらもなんとか寝室にたどり着いた槙は、ベッドの上に沙紀を放り投げた。
「きゃ」
驚いて出た声も、槙にとっては行為のための誘発剤。
沙紀の服が次々と脱がされていく間、槙は溶けるように優しいキスを繰り返す。
甘くおぼれていた沙紀に、槙はニヤリと笑ってささやいた。
「キスだけでこんなトロトロになっちゃうんだ、沙紀ちゃん。」
やだ、と顔を背けようとしたとき、不能に打ち勝った槙が入ってきた・・・。
なんで
こんなに
気持ちいいんだろう
2人は何度も押し寄せる快楽を、飽きるまでむさぼりつくした。