雪村冬真とは中学の時に仲良くなった。
というか俺が勝手に絡んでいたというのが正しいか?
冬真はいつも一人だけ涼しい顔で「僕は関係ありません」みたいな顔をしていたので、なんとなくからかってみたくなったからだ。
話しかけても少し面倒くさそうな顔をして、返事だって長文はまず帰ってこなかった。でも冬真はよく人を見ていた。
友達のいざこざには直接口は出さないが、状況をまとめて対策をサクッと出してくる。(まぁそれを聞いて解決しに行くのは俺なんだけど)
面倒なことを嫌う割には、ノートを写させてくれたり当番を変わってくれたりとなんだかんだ助けてくれる。

実際何考えてるかわかんないのが冬真なんだと思っていたんだが、一つだけ例外があった。
沙紀ちゃんだ。
必要以上に女子と絡むことなんて絶対ないくせに、沙紀ちゃんが話しているとなんとなくそっちを見ている。いや、まさか。こんな人嫌いの男が??
だが、決定的な場面に出くわして俺は確信したんだ。
沙紀ちゃんが調子が悪く、南先輩が送ってあげてたことがあったんだ。まぁ南先輩ってみんなにそうやって優しいから、俺としては別にどうってことはなかったけど、隣にいた冬真の顔がものすごいことになっててほんとにびっくりした。いや、お前、、そんな顔できたの?って。
沙紀ちゃんも脈ありなのはわかってたし、幼馴染の璃子に問いただしたらあっさり白状した。俺は応援するつもりだったが、当の雪村の態度と言ったら・・・・あまのじゃく。それ以外の言葉は見つからない。雪村天邪鬼っていう名前に変えた方がいいんじゃないのかと思ったほどだ。
あんまり口出すと余計こじれるのはあいつの性格上わかってたから何にも言わなかったけど、カラオケボックスでのあの態度は見逃せなくてつい言いすぎた・・・。
まぁ結果オーライだよな!っていうかもっと早くいってもよかったのか?
俺はもう、肩の荷が下りたわ~。

え?俺の方はどうなんだって??

俺はさ・・・ずっと近くに璃子がいて、それが当たり前だと思ってた。だからちょっと余裕かましすぎてたんだ。
大会前に突然「好きな人に振られちゃったから、今度合コンにでも行ってみる!」とか言い出すもんだからもう気が気じゃなかった。合コンってなんだよ!てか、お前好きな人っていたの????
いろいろわかんなくなって、大会中は頭ン中ぐっちゃぐちゃだった。
我慢できなくて、大会終わった後に無理やり倉庫に連れて行った。
なんていったかって?ちょっとそれは・・・恥ずかしすぎて言えねないけど。。。
あいつの俺への気持ちがわかってほっとした。
なくしてみないと、大事なものってわかんないもんだな。
ちゃんと大事にしようと思います!ペコリ