兄の死を想うとき、一番大きな感情は「寂しい」だ。


兄が死んでしまった事が、ひたすら悲しくて、会いたくて、話したくてたまらない。


兄が生きていてくれたらなぁと思うことは何度もあったし、これからもあると思う。ああ、置いていかれちゃったなぁ…と思ったり、一人で何処か行っちゃったんだなと泣いたこともある。でも、何で死んだんだ!!と非難する気持ちは全くない。


兄が選んだ死を否定する気持ちもない。自死した人に、生きたくても生きられない人がいるのに、とか、親を悲しませるなんて親不孝だと責める人もいるけれど、弱りきった心で、必死に考えて、それが最善だと思って実行したのだから、「お兄ちゃんは頑張ったよね。」と言いたい。


ただ、自分で命を絶とうという気持ちになる出来事に見舞われたこと、そういうきっかけを作った人と出会ってしまった事が兄にとって不幸なことだったと思う。


でも、兄の人生の全てが不幸だったわけではない。だから、もちろん私の人生が不幸なわけではないのだ。


周りには家族に自殺者がいるなんて不幸だねなんてことを言う人もいるけれど。


だから、そんなお馬鹿さんは相手にしない。