シュバルツ・ヘルツ ~黒い心臓~ | 隠れオタの隠れ読書ツアーズ

シュバルツ・ヘルツ ~黒い心臓~

桑原水菜さんといえば、一大センセーショナルを少女ライトノベル界におこした偉大な方。
「あれ、あれ、この怪しい雲行きは?はぇ?ライトノベルなのに、伏字????」
当時のライトノベル乙女たちに与えた衝撃は計り知れず、文学少女を腐女子へと導いてくれたお方です。

桑原さんのイラストレーターさんが苦手で、なかなか購入までいかなかったのですが、今回はとても好みだったので購入して読んでみました。何年ぶりでしょうか、コバルト文庫。。。。


★以下ネタバレ注意★




嘉手納奏は、心臓移植をドイツでうけることに。
その際、運ばれてくる心臓を乗せたヘリが事故で墜落、その中から奇跡的に心臓は助けられた。無事、奏に移植されるのだが、その心臓は通常の心臓とは明らかに違っていた。

その後、なぜが病院を抜け出してさまよう奏を謎の美女ウルテアが助けて保護する、ウルテアとの間に流れるやさしい時間、突如何者かに襲われてウルテアは湖の水に飲み込まれる。結局、病院に無事保護され、事なきを得る奏だが、謎は募るばかり。

容態が安定後、日本へと奏は帰国する。
それを追うように入院先でお世話になった臓器コーディネーターのアイザックが日本の研究所に仕事で来日し、日本滞在間要の家に同居することとなる。

日本での生活は順調そのもので、入院等で遅れた時間を取りもどそうとする奏。
平和がおとずれたように一見見えたが、奏に厳しい視線をむける転校生、神楽崎の登場から何かの陰謀に巻き込まれはじめる。。。それは、奏に移植された心臓がすべての根源だった。



が、ストーリです。
なんと、桑原さん変身モノです!(この解釈でいいのかしら)
羽が生えたり、甲冑をつけたり、空を飛んだり、古代のオーバーテクノロジー、エジプトやドイツとか、ちょっとヨーロッパ系の匂い。最近ヨーロッパに目がない私は、うれしいかもしれません。

さっそく桑原水菜の十八番である「身近な者の裏切り」パターンも見え隠れしていて、ヨーロッパ系+裏切り愛憎劇?が展開されるのかと思われるはじまりでした。あとがきで作者さんが「しっかり舵を握って航海する」と書いていましたが、正直私は思う。「しっかり舵を握って危険領域つっこんでください」と。イラストがクールだから多少無茶してもごまかせます。

正直この巻自体はそんなにおもしろくはないのですが、エンジンがかかるのに時間が作者さんなので、気ままに待ちましょう。。。ちなみに、作者さんが好きな俳優が現在柳楽優弥くんらしいです。なんとなく、主人公の奏くんと似ていると思う。