英国妖異譚スペシャル 背信の罪深きアリア | 隠れオタの隠れ読書ツアーズ

英国妖異譚スペシャル 背信の罪深きアリア

ユウリとシモンの出会いの頃をピックアップした、ユウリが編入した時期のお話。
シモンがどうしてそんなにユウリに魅かれるのか、読んでいるとよくわかります。


★以下ネタバレ










セントラファエロに編入したユウリ。知り合いのアレックスや同室のヒューのおかげでなんとか学校生活になじみつつあったが、入学早々「贖罪の間」でみかけた少年の霊が忘れられないでいた。また、アレックスから紹介されたギリシアの彫刻を彷彿させるフランス貴族の末裔シモンとの出会いは、ユウリ自身に大きな影響とインスピレーションを与える。シモン自身も、ユウリの存在になにか特別なものと何者にも代えがたい癒しを覚えつつあった。そんな矢先、以前みかけた少年の霊がユウリの枕元に夜な夜な現れて、ユウリはすっかり不眠症になってしまう。精神的にも肉体的にもバランスを崩し始めるユウリ。はたして、少年霊の正体は?そして、ユウリは無事セントラファエロでの学生生活を無事過ごすことができるのか?



>今週のシモンとユウリ

シモン=天才の孤独は大変ベタなテーマですが、なぜ、自分が孤独に陥ったのかを客観的に分析したシモンはすごい(笑)こんな高校生いるわけない。ユウリはユウリで、たいして相手のこともわからずに天然全開でシモンを理解しちゃって、擁護しています。一方は貴族の末裔、経済界をリードする実業家の跡取りとして、一方は代々術者を輩出する一族の秀でた霊能力者として、周囲から特別視されて育ったものだからわかる何かがあるんでしょうかね。

「シモンにできることはない」と、ユウリに言われてショックなシモン。
自分は何でもできる人だから、君には何もできななんて言われたことがなかったらしい、凡人にはわからない贅沢な悩みだ(笑)

とにかく、この頃からシモンはユウリにめろめろということがわかります。別タイトル、シモンの初恋編か?
最後のシーンで、あれだけ他人を用心して距離を置いていたシモンが、すすんでユウリを散歩に誘っています。今後ふたりがどんどん親密になっていくんだなぁと予感させる終わり方になっています。あと、ユウリの「東洋の真珠」の言われがわかりますが、そうゆうことかー。