「 日本刀 ~刀剣の世界~ 」 | 0・・映画toほげほげ

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  " 日本刀 ~刀剣の世界~ "

 

監督 大内達夫

 


 あらすじ、ネタバレ御免

 

戦の道具 武器としての役割を担う日本刀は

時代の要請に応じ機能と姿を変え

その中から伝説を纏う名刀が誕生した

 

折れず 曲がらず よく斬れる

世界に類がない日本刀

 

 

日本刀の主な素材 玉鋼は

たたら吹きにより作られる

砂鉄の中の不純物がノロとして取り除かれ

砂鉄10tに対し2.8tの鉄の塊ケラが出来る

そこから良質な部分が選別され

玉鋼となるのは1t弱

 

水へし

玉鋼を火床の中で低温で熱する

適温になったら鉄敷上で大槌小槌で打ち伸ばす

薄くなったら水に入れ急冷する

 

小割りにし断面を見て

不純物の有無などを確認し選別

 

沸かし

小割りにした玉鋼を積み重ね和紙で包み

藁灰をまぶし泥汁を掛けて

火床の中で1200°〜1300°で熱する

沸いたら大槌で軽く叩く

藁灰をまぶし火床に戻す

 

本沸かし

力を込め大槌で叩く

 

鍛錬

不純物を叩き出し炭素量を均一化する

 

折り返し鍛錬

平たく打ち延ばした玉鋼に鏨を入れ刻みを入れ

折り曲げ重ねる

これを15回程繰り返とす3万を超える層ができ

刀身は粘り強くなる

 

造り込み

炭素量が少なく柔かい芯鉄を炭素量が多い皮鉄を包み

強くしなやかにする

 

素延べ

平たい棒状に打ち延ばす

 

火造り

低温で温めた刀身を

小槌を用い打ち出し刀の姿を決める

 

センがけ

刀身の形を整える

 

ヤスリがけ

 

土置き

焼き入れを行なう為の焼刃土を塗る

焼刃土は粘土 木炭の粉 砥石の粉などを調合して作る

まず引き土

全体に平らに薄く塗る

その上に置き土

土の薄い部分は焼きが強く入り刃文になる

 

焼き入れ

刀身に強度を与える

作刀の正念場

800°まで熱し水中で急冷

 

銘切り

 

 

砥ぎに使われる砥石

砥ぎの鉄則は必要以上に刀を減らしてはならない

 

 

日本刀の鑑賞ポイント

全体の姿

(優美な反り 身幅 厚さ 切先の形状)

 

焼きによる刃文の美

(焼入れによって生じた焼刃の模様)

最も古い時代から伝わる直刃

ゆったりとうねる のたれ

高低をつけて起伏が目立つ 互の目

頂点が割れる丁子

 

刃文の粒子が

粗いのが沸(にえ) 細かいのが匂(におい)

 

鍛錬による地鉄の美

板目 柾目 杢目

 

 

日本刀の歴史

 

 

飛鳥時代

国宝 丙子椒林剣

聖徳太子所用

 

 

平安時代中期の太刀

国宝 三日月宗近

刃縁の働きの一つ打除けが三日月に見える

足利義輝 豊臣秀吉 徳川秀忠が所持

天下五剣の一つ

 

 

平安時代後期の太刀

国宝 童子切安綱

源頼光が酒呑童子の首を斬り落とした太刀

織田信長 豊臣秀吉 徳川家康 所持

天下五剣の一つ

 

 

鎌倉時代中期の太刀

国宝 国行

播磨国明石藩主に伝来

国行作

地鉄は地沸付く

刃文は丁子を主体とした小沸付く

腰元に三鈷付剣の彫刻

 

 

鎌倉時代中期の太刀

重要文化財 姫鶴一文字

上杉謙信の愛刀

刀身に付属する黒漆合口打刀拵

 

 

鎌倉時代中期の太刀

国宝 中務正宗

 

 

鎌倉時代の太刀

国宝 日光助真

広い身幅 華やかな刃文

加藤清正が徳川家康に献上

太刀に付属する黒蝋色塗鞘打刀拵

 

 

鎌倉時代の太刀

重要文化財 景光

武田信玄 所有

 

 

鎌倉時代の短刀

国宝 日向正宗

 

 

鎌倉時代後期の短刀

国宝 謙信景光

上杉謙信が身近に置く

板状の平造り

刃文の高低差が少なく大人しい作風

 

 

鎌倉時代末期の太刀

重要文化財 備前国住人雲次

 

 

南北朝時代の太刀

国宝 へし切長谷部

織田信長 所持

 

 

南北朝時代の太刀

重要文化財 義元左文字

今川義元 織田信長 豊臣秀吉 徳川家康 所有

 

 

 

   


 

 

   日本刀の作り方

   鑑賞の仕方

   代表的名刀など

 

   短いけど

   情報量は多い

 

 

   日本刀は日本の魂

   と言う人もいるけれど

   人を殺す道具

 

   料理に使う包丁には

   劣る

 

 

 

 

2016年 日本映画 66分