" 天使のたまご "
監督 押井守
声 根津甚八
兵藤まこ
あらすじ、ネタバレ御免
音をたてて雲が流れて行く空の下
真っ黒な地平線がそのまま盛り上がって生まれた大きな木が
大地から精気を吸い上げて 脈打つ枝を伸ばし
たまごの中の眠り続ける大きな鳥を掴んでいた
*
廃墟の町にやってきた青年
沈む球体
夜の訪れ
*
舟の中で目覚める少女
少女はたまごを抱え外へ出る
水辺へ
廃墟の町へ
青年と出会う
少女は逃げる
硝子瓶を集め
水を満たす
鐘の音に驚き逃げる
再び青年と出会う
青年が問う
たまごの中には何が入っているか？
少女は答えない
青年はつぶやく
たまごは割らないと中に何が入っているか分からない
２人は廃墟の中を歩く
銛を持った男たちが駆けて行く
魚が出た
魚は幻 どこにもいない
魚は影 捕まえることは出来ない
長い長い螺旋階段
少女が集めた硝子瓶
40日40夜の長雨により
地に動く肉なるもの全て死ねり
ただ方舟にありしもののみ残れり
それは夢かも知れない遠い記憶
方舟にありしものも石になった
翼を持つ人の化石
少女が温めているのは そのたまごだと少女は言う
雨が降る
青年は誰？
少女は誰？
少女は眠る
青年はたまごを割る
町に水が満ち
町が水に沈む
*
舟の中で目覚める少女
たまごは割れている
少女は大声で泣く
少女は外へ出る
崖から水の中へ身を投げる
少女はの吐く息は泡となり無数のたまごになる
大きな木が脈打つ枝を伸ばしたまごを掴んでいる
海岸を歩く青年
風に舞い上がる無数の羽
海から浮かび上がる球体
たまごを抱く少女のモニュメント
此処は海に浮かぶ 大きな方舟の上
新釈 ノアの方舟
新釈 惑星ソラリス
エイリアン ぽくもある
押井守は
わけのわからない監督 のレッテルを貼られ
この後 ３年間仕事が来なかった
1985年 日本アニメ 71分
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