" 疑惑 "
監督 野村芳太郎
原作 松本清張
出演 桃井かおり
岩下志麻
鹿賀丈史
柄本明
仲谷昇
小沢栄太郎
北林谷栄
山田五十鈴
あらすじ、ネタバレ御免
富山新港
昇・かおり夫婦
2人の乗った車が
猛スピードで埠頭を走り 海に転落
かおりは脱出
昇は死亡
警察の事情聴取
かおりの証言は
昇が自分で運転して 自分のミスで海に落ちた
警察はかおりの犯行を疑う
昇は大手白河酒造の社長
昇には保険金が
保険会社7社に総額で3億1千万
受取人はかおり
かおりは前科4犯 恐喝 詐欺 暴行 傷害
昇の母谷栄もかおりの犯行を疑う
法医学鑑定を担当した小沢教授の判断では
昇が助手席 かおりが運転していた可能性が高い
事件を取材する柄本記者もかおりの犯行を疑う
かおりの前のヒモ鹿賀が関与しているかも
かおりの過去の犯罪には全部鹿賀が噛んでいる
鹿賀は警察で事情聴取
もう3年も会ってません 関係ありません
柄本記者は鹿賀を加賀屋に案内
接待 何か思い出すかな?
かおりは偽装殺人で逮捕される
白河家の顧問弁護士がかおりの弁護人になる
昭和56年9月16日 公判開始
裁判長 矢沢
罪名 殺人
被告 かおり
顧問弁護士が突然の辞任
十分で閉廷
刑事訴訟法により弁護人無しでは法廷が開けない
国選弁護人に民事では有能な志麻が選ばれる
昭和57年 1月20日 公判再開
志麻弁護人は控訴事実に対して否認
被告人かおりの無罪を主張
2月24日 第五回公判
志麻弁護人は
法医学鑑定を担当した小沢教授に質問
本当に昇は助手席にいた?
証人 新宿のクラブ経営者五十鈴
彼女の店で 昇はかおりと出会った
かおりは 昇の財産目当てに近づいた?
じゃなくて
昇が一方的に惚れた?
昇の身内は財産が惜しくて かおりを追い出そうとした?
7月8日 第十三回公判
鹿賀の証言
昇を海に落として殺すと言っていた
8月16日 転落実験
車3台を海に落とす
鹿賀の証言 再び
前回の証言は
柄本記者が記事を書きやすいように話を盛りました
志麻弁護人は昇の無理心中を主張
昇の息子の証言
前の日 父はかおりを殺すと言った
自分も一緒に死ぬと言った
10月14日 判決公判
被告人は無罪
保険加入から1年以内の自殺に保険金は下りず
かおりがっかり
雰囲気と状況は
限りなく黒
誰もが有罪を望む やな女
それでも
裁判は行われる
誰がどう考えても有罪
それでも
本人が無罪を主張すれば
弁護人も無罪を争う
裁判の原則は推定無罪
弁護側は無罪を証明する必要はない
検察側の有罪の立証に
疑問点を見つければいい
そうやって
犯罪者が野に放たれる
日本は裁判官が検事寄りなので
推定無罪の原則が守られ難く
推定有罪のケースが多々あり
冤罪が多い
1982年 日本映画 127分
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