" 地の群れ "
監督 熊井啓
出演 鈴木瑞穂
紀比呂子
宇野重吉
奈良岡朋子
松本典子
北林谷栄
水原英子
あらすじ、ネタバレ御免
昭和十六年
海辺の炭鉱の町
少年瑞穂は朝鮮人英子から
子供が出来た16歳の妹に対する責任を追及される
堕したら 良かんべ
英子の妹は身を投げる
*
鼠の群れに喰われる鶏
***
佐世保
佐世保には米軍基地があり軍艦多数
瑞穂は診療所を開いた
佐世保には長崎から来た被爆者が多い
昭和20年8月9日午前11時2分 長崎市被爆
原爆の廃墟は 無残な過去の思い出に繋がる
憎悪を掻き立てるだけで目障り
被爆して壊れた教会の取り壊し
*
心が荒らびた被爆者の集まるピカドン部落の信夫は
一昨日も警察に呼ばれた
*
朋子の娘安子は具合が悪い
瑞穂が往診
原爆患者に症状が そっくり
朋子は娘も自分も被爆を否定
本当は被爆している?
朋子はピカドン部落民と一緒にされたくない
朋子は佐賀に疎開していた?
原爆投下の2ヶ月後に長崎に帰った?
*
比呂子は暴行された
犯人はピカドン部落の信夫?
信夫は犯行を否認
*
瑞穂の妻典子
典子の昔の恋人が死んでから
瑞穂は酒浸りになって
典子はもう耐えられない
瑞穂は典子が子を産むのを反対し続けた
流産するよう細工もした
比呂子は瑞穂を受診
暴行された証明書を所望
事情を聞かないと書けない
*
暴行したのは信夫じゃない
誰かが信夫と決めつけた
比呂子の家族は部落出身
*
原子爆弾落下中心地の碑
原子爆弾
人類の 為に落とした花束よ
キリスト様も文句無し
*
焼かれる鼠の群れ
*
瑞穂の父は原爆の火で焼かれた
*
朋子の娘安子の具合が益々悪化
朋子は頑として原爆とは関係ないと言い張る
それどころじゃない
瑞穂の指示で救急車で市民病院に運ばれる
*
比呂子の証言から信夫はピカドン部落に住む犯人を特定
比呂子に家を教える
同じピカドン部落の人を売るのは気分が悪い
比呂子は犯人の家へ
犯人の父重吉
犯人は犯行を否認
比呂子は重吉に 息子に強姦されたと訴える
重吉は 息子を庇う
比呂子の母谷栄が乗り込む
重吉は 取り合わない
ピンドン部落の住民は 血の止まらない腐れ体
中身から腐って何代も何代も続く
嫁にも行けん 嫁も取れる
谷栄は ピンドン部落住民の投石に遭う
御他界
信夫は ピカドン部落で 裏切り者の誹りを受ける
逃げる
比呂子の部落の住民からも責められる
信夫は 逃げる
どこまでも どこまでも
*
焼かれる鼠の群れ
終
原爆投下から25年後
息苦しい映画
昔は変な部落があった
日本中に 変な部落があった
変な部落を差別しちゃ駄目だよ
と
道徳の時間に 変な部落の存在を
小学生に毎年 そっと教えていた
大量の鼠を焼くシーン
合成じゃなく
本当に焼いてる
今では動物愛護団体が目を光らせて不可能
原爆は恐ろしい
悲惨な結果を招く
と 言えば言うほど
そんなに 凄いなら と
持ちたがる国が増える
一度持ったら放棄はしない
悲惨で恐ろしい兵器ほど
相手をビビらせる効果は高い
核兵器を撤廃させるには
それより凄い兵器を開発すればいい
1970年 日本映画 127分
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