" 儀式 "
監督 大島渚
出演 賀来敦子
中村敦夫
乙羽信子
小松方正
渡辺文男
原知佐子
小山明子
佐藤慶
あらすじ、ネタバレ御免
東京
困ると言われても桜田マス男の方が困ってる
天気がどうにもならず飛行機が飛ばない
マス男には祖父より大切な人
葬儀を1日遅らせるよう要請
葬式や結婚式の時だけ会う親戚敦子も一緒
マス男は敦子をずっと好きだった
しかし敦夫の存在が邪魔をした
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昭和22年
14歳の桜田マス男と母が満州から九州に引き揚げて来た日
自殺したマス男の父の 一周忌だった
桜田家の家長は祖父の慶
父は慶の長男だった
腹違いの叔父さんやら複雑な親戚関係
マス男に優しい叔母さん明子
敦子は明子の娘
祖母信子の可愛いがる敦夫も 一周忌に参列
マス男は敦子 敦夫と野球をする
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昭和27年
マス男が東京の高校生(19歳)の時 母は死ぬ
祖母信子は 祖父慶と9年間も別居していて
敦夫(20歳)の教育に力を注いだ
マス男は明子叔母さんから父の遺書を受け取る
明子はマス男の父を愛していた
父も明子を愛していた
明子は慶の腹違いの姉が誰知れぬ男との間に産んだ私生児
そのため
慶はマス男の父と明子の結婚を許さなかった
明子はマス男の初恋の人だった
敦夫は明子と寝る
母の葬儀は盛大だった
ところで
敦子の父は誰?
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マス男と敦子は東京から列車で鹿児島へ
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昭和31年
共産党員の叔父方正の結婚式
花嫁知佐子
中国から戦犯の刑期を終えて帰国した叔父文男
息子忠と参列
忠は父が何をしたか知りたい
文男は何をしたか何も言わない
マス男と敦子と敦夫は雑魚寝
マス男は部屋を出る
敦夫は敦子を抱く
マス男は泣く
明子は裏山で死体となって発見される
慶が自殺と断言
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マス男と敦子は鹿児島から船に乗る
マス男は敦子に結婚を申し込む
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昭和36年
マス男は28で慶の言われるままに結婚
しかし結婚式当日
新婦は急性盲腸炎を口実に逃げる
慶は各方面から人を呼んでいる
新婦なしで結婚式 披露宴を行う
新婦がいる体で行われる茶番
忠が車に撥ねられ 呆気なく死ぬ
敦夫は桜田家から姿を消す
敦夫は慶が マス男の父と結婚する筈だった女に産ませた子
祖母信子が亡くなる
葬式に敦夫は姿を見せなかった
それから10年
祖父慶(89歳)が亡くなる
マス男は喪主を務める
疲れる
敦子がいたわる
電報を受け取る
アツオシス」アツオ
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マス男と敦子は小舟で島に渡る
敦夫は小屋の中で全裸で死んでいた
遺書があった
真に桜田家を継ぎ得る者は僕だけだ
僕は自らを殺すことで桜田家を滅ぼす
敦子は薬を飲み 後を追う
完
ATG創立10周年記念作品
キネマ旬報 年間ベストテン 第1位
戦後民主主義を総括
セリフが多くて
1回では理解できない
親戚が集まる冠婚葬祭
とは言うけど
冠と祭では呼ばれた事がない
婚と葬を比べると
婚はその時1回だけど
葬は一周忌 三回忌などにも呼ばれるので
葬で呼ばれる方が圧倒的に多い
1971年 日本映画 122分
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