" 人生劇場 "
監督 舛田利雄
原作 尾崎士郎
出演 高橋英樹 *青成瓢吉
松原智恵子 *おりん
宍戸錠 *吉良常
加藤嘉 *蒟蒻和尚
滝沢修 *青成瓢太郎
水谷良重 *お袖
あらすじ、ネタバレ御免
♪やると思えば どこまでやるさ
それが男の 魂じゃないか〜
***
明治の末から 大正の始めにかけて
岡崎中學校の学生青成瓢吉と夏村は
授業中に くだらん学級新聞を配って 職員室で怒られる
瓢吉の家は三州吉良(吉良上野介が領主を務めたところ)
*
*
父瓢太郎は肥料商辰巳屋の主人で金持ち
太田仁吉と兄弟分以上の付き合いがあった
↑清水次郎長の兄弟分
勝ち戦を祝う歌
♪あな嬉し喜ばし戦い勝ちぬ 百々千々の敵は皆跡無くなりぬ
あな嬉し喜ばしこの勝ち戦 いざ歌えいざ祝えこの勝ち戦
(この歌 高校で軍歌と知らず応援歌として 歌っていた)
瓢吉は 幼馴染おりんと歩いていて
ガキ大将に虐められる
侠客吉良常が助ける
吉良常は仁吉の血筋を引いた男 瓢太郎には頭が上がらない
瓢太郎は病み
肥料商辰巳屋は傾く
吉良常は人を殺め監獄に入る
おりんは芸妓になる為 東京へ行く
*
*
岡崎中學校の学生瓢吉と夏村は
また くだらん学級新聞を配って 職員室で怒られる
*
瓢吉は岡崎中學校を卒業
帰省
瓢吉は 新聞記者になりたい 東京の大学へ行きたい
肥料商辰巳屋は益々傾いている 金がそんなにない
瓢吉は援助の必要はないと父に告げる
瓢太郎大喜びで 許す
*
瓢吉は東京へ
夏村と早稲田大学政治科に入る
おりんはミス芸妓に選ばれた
瓢吉は会いたいが なかなか会えない
瓢吉は大隈重信総長夫人銅像建立反対の演説をぶつ
賛同者が集まる
● 銅像問題 全學に波及
● 銅像反對運動から學制改革運動へ
▲ 教授陣も現学長派と前学長派に別れて對立す
銅像反對運動の同志が料亭の中居お袖に惚れる
同志6人で料亭に行く
お袖は瓢吉に惚れる
お袖に惚れていた同志は お袖を瓢吉に譲る
銅像反對運動から発展した學制改革運動は勢いを増す
講堂を占拠
現学長派代議士がしゃしゃり出て
現学長派分子と中立派分子が対立 大喧嘩
こんな くだらない早稲田大学
瓢吉と夏村は やめる
瓢吉はお袖と別れる
*
監獄を出て台湾や朝鮮に行ったりしていた吉良常が
帰国して東京へ行く途中に瓢太郎を尋ねる
その晩
借金の金策尽きた瓢太郎は自殺
瓢吉に“チチシス スグカエレ”の電報が来る
夏村に金を借り吉良に帰る
葬式の日にも借金取りが来る
吉良常が追い返す
瓢吉は吉良常と母と東京へ
終
人生劇場 11回目の映画化
青春編 5回目の映画化
1936 青春編
1938 残侠篇
1952 青春編・愛欲編
1953 残侠篇
1954 望郷編
1958 青春篇
1961 青春篇
1963 残侠篇
1963 残侠篇
1964 残侠篇
1964 青春篇
1968 残侠篇
1972 青春編・愛欲編・残侠篇
1983 青春編・愛欲編・残侠篇
僕は
1968年版 1983年版に次いで
人生劇場 3回目の鑑賞
3本の中では
1番 しっくりした
豪放磊落なお父さんの
真面目な息子の青春期
都の西北 早稲田の隣 には
バカボンのパバの母校
馬鹿田大学が ある
1964年 日本映画 104分
・