「 あゝひめゆりの塔 」 | 0・・映画toほげほげ

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♪ ほげほげたらたらほげたらポン ほげほげたらたらほげたらピー ♪
★映画のほげほげ等、気まぐれ備忘録★

  " あゝひめゆり "

 

監督 舛田利雄

原作 石野径一郎

出演 吉永小百合

    浜田光夫

    和泉雅子

      二谷英明  *師範女子部の先生

     太田雅子

     浜かおる

     笹森みち子

     伊藤るり子

    乙羽信子

    東野英治郎  *市立國民學校の校長

    中村翫右衛門  *師範学校校長

   渡哲也

 


 あらすじ、ネタバレ御免

 

若者が踊り狂うゴーゴークラブ

突然インタビューを受ける哲也

 沖縄の将来はどうなるか

 分かりません

哲也は沖縄の歌“相思樹”をリクエストしたけど

沖縄の方がじゃない

20年前“相思樹”を好んで歌ってた人たちのことを

ふと思い出した

 どこで出会ったかは最後まで不明

 

  ***

 昭和十八年 秋

沖縄師範學校女子部沖縄縣立第一高等女學校

秋季合同大運動會

招待券がないと入れない(基本的に家族のみ)

招待券を誤魔化して入る師範男子部光夫

不正には断固抗議 師範女子部の生徒小百合

 

小百合には弟と母信子

信子は那覇市立國民學校の先生

 

小百合

師範女子部第一高女共同の学舎で暮らしている

第一高女の広報誌“乙

師範女子部の広報誌“白百合

にちなみ学舎は “姫百合学舎”と呼ばれてる

 

 

 米国機動部隊は

 太平洋上の日本帝國本土に向かって 北上を続け

 昭和十九年六月にはサイパン島に上陸

 

 七月七日

サイパンの守備隊玉砕

 サイパン島の占領は

 米国の最新鋭重爆撃機B29による

 本土ならびに沖縄への 直接の空襲を可能ならしめた

 

八月二十日

小百合の母信子

市立國民學校の学童を連れ本土長崎へ疎開

 

 八月二十二日

 疎開児童を乗せた貨物船線対馬丸が敵の潜水艦に撃沈され

 八百四十余人の子供の九割以上が死亡

 

憲兵は敵が流した流言飛語であると事実を否定

國民學校の校長は自殺

 

 

 昭和十九年 十月十日

沖縄大空襲

那覇市 市街地の大半が焼失

師範女子部も甚大な被害を受ける

 

 

 米軍は着々 本土侵攻の輪を縮める

 

 

 昭和二十年 三月二十五日

沖縄全島に戦時非常体制が敷かれ

師範男子部及び中等学校生徒は鉄血勤皇隊を組織

軍と行動を共にし

師範女子部及び第一高女生は介護隊を編成し

陸軍病院に勤務するよう発令される

両校女子生徒222人 引率教師18名 計240名

 

 翌二十六日

 米軍は慶良間列島に上陸を開始

 

 昭和二十年四月一日

 米軍は沖縄本島西海岸 読谷 嘉手納に上陸を開始

 日本帝国軍は本土防衛の為

 沖縄に於ける長期持久の戦いを目的に

 島の南部を堅持する 後退配備に戦略を取る

 

 米軍は5万の兵を上陸させ

 首里を目指し南下侵攻

 

野戦病院に次々に運び込まれる重傷患者

多忙を極める看護隊

正気を失いそうなみち子

 

補給物資の運搬中に米軍機の機銃掃射を避けるかおる

足を撃たれた雅子

死亡したるり子

みち子は狂う

 

小百合の弟は米軍機の爆撃を受け死亡

 

 

 五月二十二日

 既に首里城内に突入していた米軍第一線は

 日本帝國軍司令部600mの地点に接近

 

南風原の塹壕にある野戦病院を

島の南端 真壁に移す

4000人の患者は 歩ける者だけを同行させる

 

足を撃たれは雅子

他の患者と一緒に青酸カリ入り牛乳を飲み自害

 

 

南風原から真壁まで

直線距離で11km

普通に歩けば2時間半

二十七日になってもまだ着かず

米軍の砲撃が止む

川で水浴び

米軍機の機銃掃射

みち子死亡

他 多数死亡

 

 

看護隊は真壁の自然壕に入る

壊滅に瀕した日本帝國軍は堰を切ったように崩れ

後退やむなく

六月中旬には戦力の九割を失い

南端水際まで追い詰められ 軍の機能は失われた

 

 

師範學校校長は軍司令部の命令を男子部生徒に伝える

鉄血勤皇隊は解散

各人はそれぞれに敵中を突破し 北部国頭地方へ脱出

邦軍の再挙を図るべし

 

六月十八日

看護隊にも解散命令が下る

校長は真壁に命令を伝えに行く 光夫は護衛を志願

米軍機の機銃掃射で校長 死亡

 

光夫が看護隊の解散命令を伝える

 

小百合が強く校長の遺体を回収しいた言うから

光夫は 校長のご遺体を回収に行って

 米軍機の機銃掃射で死亡

 

 

看護隊に解散命令は下ったが

問題は

いかに自然壕から脱出するか

 

脱出出来ず

ほとんどが死亡

 

小百合は後輩を巻き添えに

手榴弾で自害

 

 

 

 

   


 

 

   石野径一郎の小説“ひめゆりの塔”の

   2度目の映画化

 

 

   戦争を知らない僕たちの世代に

   観せたい映画

   かも 知れないが

   重苦しい

 

 

 

   お国の為に死ぬ勇気を訴える

   明治百年記念で作られた映画

 

   物心ついた時から

   お国の為と洗脳された人達の行動は

   理解し難い

 

 

   明治政府は

   薩長の田舎ザムライが

   クーデターを起こして作った政府

 

   名前は変わっても

   上に立ったのはサムライ達

 

   平和ボケで弛んだ幕府政権から

   海外に対抗できる軍事国家を作る目的で

   真のサムライこそ日本と

   息巻く田舎ザムライが作った政府

   戦争を起こしたのは必然

  

 


   サムライが格好いいと思う輩が

   今尚 日本にいるなら

   日本はいずれ また

   戦争を起こす

  

 

     戦争は

     非効率的だ

     無駄が多すぎる 

 

 

 

 

1968年 日本映画 124分